Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

オリジナルベースのボディ交換(1)

友人のためにストラトを作る前にリハビリとして自分のベースのボディを交換することにしました。

 

今回はアイチ木材からライトアッシュを外周とネックポケットだけルーター加工をお願いして、後はパーツ構成に合わせて加工していきます。

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交換前の姿。これはこれで好きでした。が、バスウッドはやはり柔らかすぎます。ネジ穴が駄目になりますし、塗装も吹き付けでないといまいちな仕上がりになります。

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ボディ前面。ピックアップはEMGのPと35P4をつけることにして、Pの位置は若干ネック寄りに変えています。真四角にザグってあるのはEMGは横から見ると台形になるからです。

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裏側。バックパネルを使うことにしたのはBTCの調整をする際に楽だからです。

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加工が終わったら、コンター部分の縁をなだらかにして#1000までサンディングをします。アッシュは硬い部分と柔らかい部分の差があるので#1000でやめときます。

 

 塗装は、ネックが染料を使わずにいきなりジェルカラーニスを塗ったので、こちらもジェルカラーニスのウォルナットをウェスで塗っていきます。

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ジェルカラーニスはニスと言いつつも木材に染み込ませる塗料です。塗膜を作ろうとせずに薄く塗り伸ばして生地に浸透させるつもりで塗るのがポイントです。

 

今回は2回塗った後、ジェルカラーニスの透明クリアを何度か塗っておしまいです。キャビティ内はボディの仕上げが終わってから水性ニスを筆塗りしていきます。EMGを使うので導電塗料は塗りません。

 

最近、ギターやベースの製作動画を見るのが楽しくて、特にWarwickとKieselの動画が面白いです。ほぼ機械化していてサンディングや組み込み、仕上げだけ人の手でやっているんですね。

 

アコギではスロバキアのDowinaというブランドの製作動画が面白いです。

 

www.youtube.com

 

ここのギター、意外と安いんです。一度、試奏してみたいもんです。

 

ほなほな。

Dingwall Combustion 4st Swamp Ash/Maple

こないだSireを買ったばかりなのに、またまた買ってしまいました。

 

DingwallのCombustion 4stです。久々にちょっとお高い?のを買いました。お値段はセールで20万くらい。

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某リペアショップで私が「もう買うベースありませんわ~」と言ったら、リペアマンから「Dingwallとか・・・」と言われたのが気になり、イケベに行ったら・・・といういつもの流れです。某リペアショップの社長は「また病気が再発しちゃった!」と嘆いておられましたが、もう買わないので大丈夫です。(ぇ

 

まぁ、あと買うとしたらエレアコベースとセミアコベースくらい? あとアップライトもあるか。いずれにせよ、今は使う機会がないから買わないでしょう。たぶん。たぶん。

 

ヘッド。コンパクトですね。ヘッドの角度が独特で、さりげないオリジナリティが良いです。

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ヘッド裏。オープンタイプのペグがついてます。各部の仕上げはさすがに良いです。

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ポジションマークは2弦の下付近にあります。個人的にポジションマークは不要、装飾も不要なので嬉しいです。

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ピックアップはハムバッカーが2つ・・・に見えますが、構造的にはPです。通常のPとは順番が逆になってます。つまり、1弦と2弦のポールピースが前にあり、3弦と4弦のポールピースが後ろにある形。EMGの35Pと中身も見た目も一緒です。

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コントロール部分。手前からボリューム、セレクター、トレブル、ミドル、ベースでスイッチはアクティブとパッシブの切り替えになります。EQはEMG製です。

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セレクターは使いづらいです。ロータリーの4点で

  1. ネック
  2. ネック+ブリッジのシリーズ
  3. ネック+ブリッジのパラレル
  4. ブリッジ

になってます。あまりにも使いづらいので私は

  1. ネック+ブリッジのシリーズ
  2. ネック
  3. ネック+ブリッジのパラレル
  4. ブリッジ

に変えました。テレキャスターに4wayのセレクターをつけたときと同じ操作感になります。けっこう定番の改造らしいので、ピックアップが2つ載ってるDingwallのオーナーさんは試してみるといいかも。

 

面白いのはパッシブでも十分にパワーがあること。アクティブもパッシブも両方使えます。

 

ブリッジはセパレートタイプになってます。こちらは旧タイプのもので新しいものは構造が簡略化され、評判はいまいちなんだとか。。。  

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 ジャックはテレキャスターと同じやつ。この位置にあると使い勝手が良いです。

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ネックジョイントはブッシュ式。

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裏側にある丸いのは何かと思ったら、バッテリーボックスでした。磁石でがっちり固定されます。これはナイスアイデアですね。

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注意点としては、調整はされてません。弦を外すとサドルが外れます。高さと位置を固定できるので、きっちり固定しましょう。固定しないとデメリットしかありません。

 

調整した上で弾いてみたら、鳴りが変わりました。左手にビンビン響いてきます。

 

ネックとボディの仕上げが違っていて、ネックはオイルフィニッシュっぽくなってます。演奏性を高める意味で良いです。

 

マルチスケールはIbanezのアコギで経験済で、そちらは低音が出すぎでEQで補正しないと使えないものでした。Dingwallはそのあたりはまったく問題なし。ただ、4弦が37インチなので手が小さい人だときついと思います。

 

前々から興味があったDingwall。デザインも含めて、オリジナリティがあり、プレーヤー目線で作られた楽器だなと買って弾いてみて改めて感じました。

 

次のライブはこれとATLANSIAを使おうかと考えてます。見た目のインパクトがでかそうです。(笑)

 

こないだ買ったSireの存在意義は・・・考えないでおきます。

 

ほなほな。

Gibson破産と聞いて改めて思ったこと。

Gibsonが破産しましたね。最近強気な値上げを敢行したFenderの社長も辛辣なコメントを出していましたが。

 

いきなり脱線して、寿司の話をしましょう。私の父は寿司屋を営んでいます。寿司職人として70年近く働いています。

 

私も以前はよく築地に行って仕入れの手伝いをしました。ある日、ある魚をある寿司屋と半分ずつ買ったんですが、嫌そうな顔をしていたんです。後日、その寿司屋のメニューを見てみたら、一人前なんと15000円。うちは2500円です。先方はどうか知りませんが、うちは米は農家から直接買い、ワサビも本わさびのみ使います。わざわざ海外や沖縄から食べに来るお客さんもいますから、父の寿司は不味いとは言えません。

 

なんで同じ魚を使っているのに6倍も差がつくのか。結局、それは家賃とか人件費とかなんですよ。たぶん、味に差はないどころか父の方が勝っている可能性もあります。父はシャリをジャーになんか入れませんし。

 

さて、Gibsonに話を戻しますが、私はGibsonが嫌いです。Fenderと並ぶ老舗である事実は認めますが・・・

 

  • 値段の割にギターの品質がいまいちというかばらつきが激しい。
  • ビニールみたいな塗膜が気持ち悪い。
  • 商品展開にセンスがない。(自動チューナー搭載とか金属製ナット搭載とか)
  • 希少材でごまかしているように感じられる。(これは他も同じ)
  • アジアで作ってるのにMade In USA。(Gretschもそうだった)
  • マホガニーと表記された木材が怪しい。(他も一緒)
  • SteinbergerもKramerも買収されて良さが消え失せた。
  • 紙を樹脂で固めた指板とか採用する神経が嫌だ。

 

最初にあれ?と思ったのはVixenとか出した頃でした。LAメタルブームの頃にもM3とか出して大失敗してましたっけ。それでもやはりGibsonのロゴには憧れるものがあり、何本か買いました。他の人が買った高価なギターを目にする機会もあったりしました。そして、コスパの悪さに悶絶しました。

 

80万近い某ギタリストのシグネーチャーモデルのネジが斜めになってるとか、シンナーがかかっただけで木地が露出したとか、同じ規格のはずのパーツがつかないとか。

 

個人的に、楽器のハンドメイドに価値を見いだせないんですよ。KieselとかCortとかSAITO GuitarsみたいにCNCルーターを使った方が圧倒的に速く正確に同じものを大量に作れるんですから。機械を操作する人種の違いが音色に影響を与えるはずがありません。使われる木材がシーズニングされているかどうかという問題はあると思いますけどね。

 

エフェクターのハンドメイドは別です。

 

高い製品がなぜ高いのかを考えると、値段の差ほど音色や使い勝手に差はないんじゃないかと私は考えます。Fender JapanがMexico並みの価格帯になって、SquierがFender Japanの価格帯になったとき、中身は変わってませんから。

 

20万以下の楽器は調整がされていないことが多いですが、それは調整をすればいいだけ。ギターを買って調整しない人が多すぎるのも問題です。ピックアップの交換とかする前にまずは調整をすべきです。そういや、ATLANSIAですら調整がめちゃくちゃだったなぁ。。。。(前の持ち主がめちゃくちゃにしたのか!?)

 

なんでこんなことをいきなりネタにしたのかというと、某エフェクターブランドの中の人が新作の動画をアップしたときに、Fender Japanを使って「安ギターでもこの音」と書いたのが妙にひっかかったからです。

 

強気過ぎる値上げの件はあれとして、Fender Japanは楽器としてのトータルバランスを考えて製品展開しているんですよ。何でもDuncanを載せるとことは違います。Texas Specialを載せるギターはちゃんと選んでます。

 

10万オーバーのギターを安物と呼ぶのも正直神経を疑いますが、それを愛用している人の気持ちをなぜ考えられないのか?と残念に思います。10万ですよ? そんなにポンポン買えますか? 中学生とか高校生で頑張ってバイトしてFender Japanを買った・・・なんてことは普通にあるでしょうに。”○○円台のギターを使いました”みたいな表現になぜできないのか。

 

で、ハイエンドギターは本当に品質がハイエンドかどうかなんて怪しいわけです。Ovation USAとかFender Custom Shopとか何十万もするのに粗悪品も店頭に並んでるじゃないですか。個人工房の作品? あれはもはや嗜好品でしょう。金持ちが道楽で買うものと言っていい。

 

アメリカ人なんて平気でEpiphoneもSquierも使いますからね。プロでも使ってる人はたくさんいます。買値で上下関係を作ったり差別をするのは日本独自のメンタリティーなんでしょうかね。やれやれですわ。

 

私ごときが偉そうに書くのはなんですけど、音楽は耳とか心で感じるものなんですから、ロゴとか木目とか値段とか有名人の名前なんかに目をとらわれずに、本質を見抜く努力をしてほしいなと。

 

ほなほな。

Sire V7 4st + D'Addario Universal Strap Locks

Steinbergerが3本にYAMAHA、Fernandes、オリジナルのフレットレス、そしてATLANSIAと気がつけば7本ベースを持っていますが、すべて指板がローズウッドなんですよね。このうちの数本は指板をコーティングしているのでローズ指板の音じゃないんですが、メイプル指板のも1本くらい欲しいな〜と島村楽器錦糸町店の店長さんに言ったら、「Sire入荷してますよ!」とのことなので行ってきました。

 

そして、購入。ちなみにMarcus Millerのファンというわけではありません。

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買う前に一応試奏してAtelier Zのベースと比較してみました。Atelier Zのは15万くらいで、弾いてみた感想は・・・「音太い!」。仕上げは丁寧で全体的に文句なしだったんですが、ちょっと音の解像度がぼやけ気味なのとネックが飴色ではないこと、あと髪型的にAtelier Zを持つとBABYMETALのベーシストっぽくなるのでSireにしました。

 

今回はついで?にD'AddarioのUniversal Strap Locksも買いました。

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全景。ボディはアッシュで仕上げはナチュラル。色がついていないのが最近好きです。

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ヘッド。ストリングガイドは丸いのではなく、こちらのほうが好みです。ヘッドの形は・・・まぁ、Fenderが偉大すぎるということで。

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ヘッド裏。このベースはインドネシア製でした。国産に負けないくらい作りはしっかりしてます。

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裏にはバッテリーボックスが2つ。人生初の18Vですよ。

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ネックの調整がしやすいようにボディがザグってあります。

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ピックアップはMarcus Premium Jazz PickUpが載ってます。

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コントロール部分。右からトーン、その上にボリューム、バランサー、トレブル、ミドルのフリーケンシー、ミドル、ベース、スイッチはパッシブとアクティブの切り替えです。EQはセンタークリックがついていて操作しやすいです。EQの効きも素晴らしいです。外付けのプリアンプはいらなくなります。

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なお、コントロール部分は基盤で一体になっているため、どこか壊れたらまとめて交換することになります。基盤にはゲインがついていてドライバーで回すと・・・増えません。初期状態でマックスでしかもゼロ、回すとゲインがマイナスになる感じです。回し切るとパッシブより小さい音になります。

 

ブリッジはSireオリジナルのHeavy Mass Bridgeがついてます。これもSireを選んだ理由の一つです。

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テンション感が欲しい場合は裏通しにできます。・・・が、裏通しにする場合はブリッジの駒の溝を少し深めに削る必要がありそうです。

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ジャック部分。

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値段の割にはすごく良いベースだと思います。やたら重いことと調整がぜんぜんされていないこと以外は欠点は特にありません。

 

付属品としてピックアップフェンスがついてますが、取り付けはプロに任せた方が良いです。他社製品ではピックガードに穴が開いている場合がありますね。その場合でも、ボディに開ける穴より広めにピックガードに穴を開けないと悲惨なことになります。

 

私はたぶんピックアップフェンスはつけずにフィンガーレストをつけると思います。

 

続いてD'Addario Universal Strap Locksの簡単なレビューをば。

 

ピンはこんな形です。

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ストラップ側。

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取り付けたところ。

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今までいろいろな会社のロックピンを使ってきました。この製品は文句なしでベスト!と言えます。

  • ストラップ側の穴にジャストフィット。
  • ストラップの割れている部分にピンを通すのでつけ間違えることがない。
  • 取り外しが簡単。

 難点は、取り付けたときに若干遊びの部分があるのでカチャカチャいってしまうかもしれない部分ですかね。私は気にしませんが。

 

作りかけのストラト、友人用のストラト、あとボディ交換中のフレットレスベースにはこのロックピンを使おうと思います。

 

次にベースを買うとしたら6弦かファンドフレットのやつですかね。(ぇ

 

エレアコベースも持ってなかったな。(ぉ

 

ほなほな。

STEINBERGER SPIRIT XT-2 DB FL

イケベからSTEINBERGERの新色が発売されたので、渋谷にあるグランディベース東京に行ってきました。本数は秋葉原より若干少なめではありましたが、狭さは感じないので居心地が良かったです。店員さんの接客もとても良いものでした。

 

お目当てのキルトトップの5弦はなんと全色売り切れでした。仕入れた量が少なかったのか、私みたいな酔狂な輩が多いのか、いずれにせよ、人気があることは良いことです。

 

というわけ?で、SpiritのXT-2 DB FLを買いました。

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ちなみに新色はすべてボディはポプラになってます。古いのはすべてメイプルです。ポプラがメジャーになってきたのは木材の枯渇の影響でしょうか。

 

まず、指板を加工しました。

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BRIWAXのウッドダイで黒く染めます。今回はこの上からウレタンでコーティングするので水性染料でOK・・・なはず。ちなみに以前、墨汁で染めたら大失敗しました。

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染料が完全に乾いた後、#400のヤスリで表面を整えて、ワシンの水性ウレタンニスを塗っていきます。今回はニスを塗る→#400でサンディング〜を5回ほど繰り返しました。普通の刷毛では塗りづらいので、うるし用の刷毛で塗りました。

 

ニスが完全に乾いたら、#400→#600→#800→#1000の順番にサンディングをして、粗目、細目、極細目のコンパウンドで磨きました。

 

そしてこんな感じになりました。

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結論から書くと、指板のコーティングに水性ウレタンニスを使うのはおすすめしません。柔らかいと言われるアサヒペンのジェルカラーニスの方が塗膜が固くなり、塗装自体も楽です。XoticのOil Gelでもいいと思います。機会があればコーティングはやり直すつもりです。

 

ブリッジはDチューナーがついているので、通常のものとは形が違っています。

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レバーを起こすとEからDに変わります。上の丸いやつでレバーを起こしたときのチューニングの調整を行います。

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レバーを倒しているとき、上のノブが簡単に動くのは欠点です。動かすとレバーを起こしたときのチューニングがずれます。。。

 

ペグ部分は定番のテフロンワッシャーに交換します。これでチューニングをするときにストレスがたまらなくなるのでおすすめです。見た目的にもこちらの方が良いですね。

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ストラップピンはシャーラーのストラップロックの新しいやつにしました。 

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ストラップ側につけるパーツはかなり変わってます。ドーナツみたいなパーツで固定するのですが、棒を通せる穴があって回しやすくなっていて、イモネジで固定することができるようになりました。

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個人的に嬉しいのはストラップ側の穴を広げずに済むようになったことです。

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ピン側はネジと一体型になっていて、レンチで締めるようになりました。これはちょっと微妙な気がします。

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この他に、コントロールはバランサー、ボリューム、トーンの並びに変更してあります。手持ちのSTEINBERGERはすべてこれにしてます。この方が私が使いやすいんですよね。

 

ここまでやって、このベースに関しては満足です。プリアンプはVivieのOwlMightyを使いますし、EMG化も不要かなと。細かいニュアンスにもオリジナルのピックアップはしっかり反応してくれます。せいぜい、フィンガーレストをつけるくらいですかね。

 

7月の柏祭りに向けて、次はベース用のエフェクトボードの組み直しをやろうかと考えています。オリジナルのフレットベースのボディ交換もこっそり進めていたりします。

 

ほなほな。

私が遭遇したIT業界の奴隷商人たち

今まで実際に遭遇した奴隷商人(人材派遣会社)について書いてみます。

品川で遭遇したケース

知り合いからエージェントを紹介されて、品川で会うことになりました。待ち合わせの場所に行き、ヤクザ映画に出てきそうな営業と会いました・・・が、周りにいる人たちは何!? 訳がわからないまま近くにある大手の情報通信建設会社に連れていかれて面談。合格をもらうも条件の提示や契約の手続きなどはなく「来週からよろしく」と。

 

言語はASP.netなのにASPしか知らないとか、そもそもプログラミングができない人もいてカオスでした。単価も世間の相場から見ると底値、既に大炎上している案件で9時から終電まで働く毎日に納得がいかず、辞めると伝えたら、知らないおっさんが登場しました。

 

現場→A社→B社→C社→私

 

という構造になっていたらしく、登場したおっさんはB社の偉い人でした。(会うまで説明なし) 私に会うなり「半年延長してしまった。私の顔を立ててくれ」と言われ、唖然呆然ですよ。どこの誰かも知らないおっさんのために何故我慢しなければならないのか。単価も5000円しか上がらず、同じ商流のプログラムが書けないおばさんの分の仕事もやる羽目になったので、9時出社をやめて昼出社にしました。当然、現場や奴隷商人からは文句を言われましたが、言われる筋合いはありません。結局、2ヶ月くらいでモック状態ですらなかったものを動くようにして去りました。

 

渋谷で遭遇したケース

この会社は私が採用する側にいたときにやりとりした会社(V社とする)で、ひょんな事からお世話?になることに。しかし、いろいろな営業から私の経歴書を見ていないとしか思えない面談のセッティングをされ、しかも営業同士で情報を共有していないためにダブルブッキングになることも多々ありました。結局、当時の営業部長から紹介された会社(M社とする)から某特殊法人の案件に携わることになり、紹介された会社はしっかりしていたのですが・・・

 

現場→A社→M社→(V社の営業部長)→私

 

という形で金が流れていて、つまり営業部長は小遣い稼ぎをしていました。(笑) V社の営業から電話で案件がまとまらないことで謝罪された時に「あれ? 営業部長さんに紹介されたM社と契約してますが?」と伝えたら速攻で営業部長から「勝手に話されたら困る!」とクレームの電話がきて発覚しました。今は当時のメンバーはほとんど抜けて会社名も変わっているようです。

 

新橋で遭遇したケース

お世話になっていた方の友人が経営している会社でした。まだ存在しているのかどうかは不明。会社に行ったら、ゴルフクラブやらコントラバスやらが陳列されて、オフィスというよりは趣味の部屋。社員を紹介されて話していたらその日で辞めると言われ、半端ない地雷臭に目眩が・・・ 社長に日々取り組んでいることは?と聞いたら「俺は毎日(酒を)飲んでる」と言われたことが忘れられません。社長の名前も会社名も忘れてますがね。

仕事抜きで接すると酒呑みの面白い爺さんなんですが、中抜きが半端ないこと、技術者探しをしつこく要求してくるのが鬱陶しかったです。結局、趣味の部屋から小さな貸しオフィスに移った頃に契約期間が終了し、私は派遣先で採用されました。罰金を払えと要求されましたが、派遣先が弁護士を立てたらおとなしくなりました。合掌。

 

 

IT業界はピラミッド構造になっていて、一番上に君臨するのは元請けでその下に下請け、孫請けがいます。下請けと孫請けの間に無数の奴隷商人がいてマージンを吸って生きている感じでしょうか。

 

現実の奴隷と違って、下請けや孫請けにいるから不幸、元請けにいるから幸せ〜なんてことはないと思います。発注側や元請けの社員は基本的に技術者の管理をするのが仕事で、技術者になり得ないgさために苦労することは多々あります。大手メーカーの中には若手に実務でコードを書かせて優秀な技術者に育てているところも出て来ましたけどね。

 

収入面は元請けにいる方が多くなります。中抜きされませんから。うまく立ち回れば個人事業主で客先に常駐する形でも30代で月に100万以上稼ぐ方はいます。

 

肉体的にきついかどうかは現場や案件にもよるので、元請けと下請けの差はさほどないかもしれません。

 

いわゆるITゼネコンはなくならない、何らかの形で残り続けるでしょう。個人的には奴隷商人はなるべく絶滅してもらいたいです。

 

不幸にも我々日本人は日本語を母語にしています。なので単価が安いベトナムなどに仕事をごっそり取られて下請けや孫請けに仕事が回らなくなる事態にはなりにくいでしょう。ただ、海外の技術者は、私が遭遇した限りでは恐ろしくスキルが高いです。20代でも凄いのがいます。

 

ピラミッドの上に行ったら中途半端な管理スキルしか身につかない、下に行ったら奴隷、ならどうする?・・・と考えた結果、私は外資に行きました。これはこれで茨の道ですけどね。

 

ほなほな。

個人事業主をやめてみた

先月末で個人事業主をやめました。

 

もともと、なりたくて個人事業主になったわけではなく、

 

月の稼働が400時間を超える
 ↓
うつ病と診断される
 ↓
出向先と自社から同時に切られる
 ↓
数日山にこもったら元気に
 ↓
知り合いから紹介された会社と契約

 

という流れで個人事業主になってました。知人のブログで山籠りしたのが2008年となっているので、かれこれ10年近く個人事業主として働いていたことになります。派遣社員 or 契約社員と見せかけて個人事業主として働かせようとする奴隷商人はIT業界に限らず、少なからずいるので要注意ですよ。

 

私が特殊なのか一般的なのかは良くわかりませんが、基本的に毎日会社に行って働いていたので、フリーランスという表現には非常に違和感があります。CMに白い犬を使う某社にいた頃は40時間休憩なし連続勤務とか朝から夜勤とか不思議な苦行を強いられた反面、ツッコミを入れた後は雨の日は休むとか昼出勤して夕方に帰っても表立って文句を言われることはなかったものの、一般的には普通の会社員と変わらないライフスタイルでした。タイムカードがなく自己申告制なところがほとんどでした。

 

普通の会社員と違うのは

 

  • 交通費などはすべて自腹
  • 有給はない
  • 手当の類はない
  • 労働者としての権利は一切ない
  • 社会保険とかは自分で加入
  • トラブルが起きても現場もエージェントも知らんぷり
  • 確定申告めんどくさい

といったところでしょうか。フリーランスというと自由に働けるイメージがあるかもしれませんけど、客先常駐をする場合は自由などありません。偽装請負など違法行為を平気で行う業者はたくさんいるので要注意です。

 

個人事業主になったメリットは

 

  • 他社の仕事を同時に受けられる
  • 単価が高い場合もある

 

・・・他に思い浮かばねぇ。(笑) ただし、客先に常駐する場合は他の仕事をやる時間はありません。業務時間外に打ち合わせその他もしなければいけないため、体力的にしんどいです。

 

単価に関しても、常駐先と契約先の間に何社も入っているとごっそりマージンを抜かれます。私の場合、毎月70万近く抜かれたこともありました。常駐先と直契約できたりすると月に150万以上もらえたこともありましたが、そんな美味しい話は滅多にありません。

 

実体験に基づく奴隷商人の特徴は

  • オフィスが無駄に豪華(秘書がいたりする)
  • 職種などの要望を聞かずに面談をセッティングする
  • 契約などのプロセスが適当
  • 源泉徴収などが適当
  • マージンの話をすると他社のせいにしたり誤魔化したりする
  • 契約延長のオファーを勝手に受ける
  • エンジニアと面会しない
  • 担当がころころ変わる(人の出入りが激しい)

要するに、マージンだけしっかり抜いて後は何もしないのが奴隷商人です。(笑)

 

法律その他の知識を含めて、自分で自分の身をしっかり守れる自信がある方ならフリーランス個人事業主に向いているでしょう。適当にやってると、奴隷商人を喜ばせるだけになります。

 

4月から某広告代理店に入ってみて、毎日会社に行くのは前と変わらず、変わった点はというと

  • 会社から携帯電話が支給された
  • メールアドレスと名刺が支給された
  • 有給がもらえた
  • 健康保険や年金は会社が払ってくれるようになった
  • ちゃんとした肩書きがついた

と良いことばかりです。肩書き云々に関しては、立場上責任ある地位には就けないけど影武者みたいな役回りを任されることが多かったんです。人事採用を任されたり、正社員しか出られないはずの会議への参加を義務付けられたり(笑) 今のところに移ったデメリットは、収入が減ったことくらいで、全体的にはメリットの方が大きいです。

 

広告業界はほぼ未知の世界で、ITしか知らないおっさんがどれだけ通用するのか、正直不安しかありませんが、語学も含めて色々挑戦すべきことが具体的にわかる状況は恵まれているので、頑張ろうと思います。

 

以上、個人事業主をやめた話でした。

 

次回はアジャイル開発とかスクラム開発について書いてみますかね。

 

ほなほな。