Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章発進篇 感想

前回に続いて宇宙戦艦銀河・・・ではなくヤマト2202の感想を書いていきます。第五章まで観終わっている状態での感想になります。

 

今回からエピソードごとに書いていくことにしました。2202は旧作に倣ったタイトルの付け方をしていて、2199とは異なるアプローチで制作していることが伺えます。個人的には2199のタイトルの方がSFオタクっぽくて好きです。

 

第3話「衝撃・コスモリバースの遺産」

太陽系の辺境にある第十一番惑星のシーンからスタートします。ガミラス製の人工太陽があります。

 

地球人とガミラス人が共生しており、土方司令が左遷されており、空間騎兵隊もいます。地球から派遣された教授と助手が土方司令に古代アケーリアス文明の調査を断られたとき、惑星の外にはガトランティスの艦隊が。艦隊司令の言う「いつもの手順」は何を指すのやら。

 

教授の助手である桂木透子はサーベラーのクローンなんですが、テレサのメッセージが地球に向かったことを知ってからクローンを作って地球に潜入させて・・・って、ちょっと無理があるというか、ご都合主義が炸裂してます。

 

月に向かった古代は大使からテレザートとテレサの伝説の説明を聞きます。テレサのメッセージの内容を見たのはヤマトのクルーだけとして、ガミラスとガトランティスがどうやってメッセージが飛んだのか知ったのか、それがテレサによるものだとどうやって知ったのかは謎です。(特にガミラス側が)

 

古代はガミラス大使に勧められて時間断層に行きます。コスモリバースで地球を蘇らせた副作用でできたもので、通常の空間の1日がここでは10日になるんだとか。未知の技術には~と引率したキーマンは言います。でも、地球にとっては未知の技術でもイスカンダルにとってはそうではないわけで・・・

 

ここに築いたドックで地球とガミラスは大量に戦艦を製造していました。ガミラスは時間断層を借りる代わりに植民星の資源と人材を地球に渡したんだとか。・・・植民星の人材は地球人そっくりなんでしょうね。どうやって地球に来るんだとか、受け入れはどうするんだとかは気にしないことにします。真田さんと新見さんは既にその存在を知っていたようです。

 

 古代は藤堂長官にテレザート行きを志願するも断られます。まぁ、当然でしょう。この後、古代は主要クルーと合流。軍を退いた島が何故か軍服を着ています。気にしてはいけません。そして島以外のメンバーはテレザート行きを決定。

 

舞台はまた第十一番惑星へ。桂木の元気玉を集めるポーズの後、ガトランティスの攻撃が始まります。斉藤達はこれを見ているのに不審がらないのは・・・気にしてはいけません。

 

古代は雪に地球に残れと言い、雪は両手を古代に握られていたのに指輪を古代の手に残すマジックを見せて去ります。

 

第十一番惑星はガトランティスの艦載機に盛大に爆撃されます。空間騎兵隊以外の守備隊は?

第4話「未知への発進!」

古代は真田さんから艦長代理への就任を依頼されます。これは自然な流れでしょう。

 

ヤマトのクルーはカメラに細工をして、ヤマトを地下都市に隠します。クルーは「きりしま」に乗って地下都市に移動。「きりしま」で移動したことで司令部にバレたので、ヤマトの調整も物資の搬入もできていなことを考えるとこのストーリーは無意味に感じました。

 

航空隊以外のメンバーは一箇所に固まっていたのかとか、細かいことは気にしないようにします。

 

芹沢が送り込んだ特殊部隊がドックの管制室を破壊し、発進が不可能に。機関科の山崎の提案でサブの管制室からコントロールプログラムをヤマトに送ることで発進できることがわかり、山崎、星名、桐生の3名が向かいます。てか、最初からコントロールプログラムを転送しておけよと。

 

結果、上記3名に加えて岬が退艦することになり・・・星名は護衛としてついたのなら武装すべきだし、この人選は2199色を廃する思惑があるように感じられました。ちなみに怪我で入院中の新見も加えた5名は復活篇から客演することになる銀河に乗り込むようです。

 

・・・反乱の嫌疑がガミラスのおかげで晴れた後に合流する手段もあっただろうに・・・というのは気にしてはいけません。加藤が後から合流したのに・・・とか気にしてはいけません。

 

ヤマト発進の場面は序盤の見せ場です。ちゃっかり乗り込んだ島が古代に代わって操艦してヤマトは発進します。今回は戦闘衛星をショックカノンでぶっ壊して旅立ちます。島ファンの人にとってはモブ化する前なので嬉しいでしょうね。西条役の声優さんも出番があってよかったなぁ。

 

この場面はいかにもCGといった感じで違和感を感じました。艦体も風景もすべてCGで作りました!みたいな。これは全体的に言えます。CG臭さ全開です。

 

反乱を起こしたヤマトを出迎えるのはアンドロメダ率いる地球艦隊。第十一番惑星からのSOSはどうなっているんでしょう。ジャミングか何かで遮断されたのか?

 

第5話「激突!ヤマト対アンドロメダ

 家族がいるからかハブられた加藤が相変わらず壁を殴る場面から、地球艦隊の演習シーンへ。艦載機発進シーンは・・・リアリティのかけらもなく残念。あんなに連続して艦載機を発射するなら、ああいう形にはならないと思うんですよね。艦橋の後ろにある飛行甲板が薄すぎます。

 

月面の基地に所属しているはずの山本達が脱走する場面に続いて、またまた加藤家の場面。この場面はとても良いです。脱走組を追撃する部隊が山本達を殺す気満々なのは気にしません。

 

脱走組はガミラスのキーマンの助けで追撃隊を退け、その間にガミラス側が動きます。そしてアンドロメダが単艦でヤマトを追撃することに。

 

・・・第十一番惑星は助けに行かなくていいの!?

 

山本たちは無事にヤマトに合流。このとき、ヤマト側はコスモタイガー2しか認識できず・・・ツヴァルケも認識できるよな?と思ったのは私だけでしょうか。まぁ、モブ化する篠原の出番があって良かったと思うことにします。キーマンは月から木星に行ってからヤマトに行ったのかとか考えません。なんで山本達の危機を察知できたのかとか考えません。

 

アンドロメダと戦うヤマトは波動防壁が使えないのでイズモ計画用のアステロイドシップを使って防御します。小惑星?を壁にするんですが・・・アンドロメダの主砲弱すぎませんかね? あと、重力子スプレッドも後でレンズやバリアーのように使われるんですが、破壊兵器としても使えるんですね。便利だなぁ。

 

そうそう、アステロイドシップの操作は機関科の徳川より真田さんがやったほうがいい気がしました。

 

ヤマトとアンドロメダの激突シーンは、艦首に防壁を張ったのにアンドロメダ主翼?で艦体が傷つかない・・・まぁ、いいや。この後の山本の部下が沖田艦長のレリーフを持ってヤマトに合流するシーンが良かったので。

 

この後、ガミラスのおかげでヤマトは正式にテレザートへ向かうことに。最初からガミラス側と調整して行けば戦闘衛星を破壊したり、航空隊同士でドンパチしたり、アンドロメダと戦ったりせずに済んだのに。(笑)

 

加藤はブースター装備のコスモタイガー2でヤマトに合流し、艦橋に沖田艦長のレリーフも置いてめでたしめでたし。

 

第6話「死闘・第十一番惑星」

 何故か宇宙船の中にいる永倉の救助シーンからスタート。

 

第十一番惑星は一方的に蹂躙され、モブだと思っていたガミラス人少女が永倉に救助されます。父母は既に殺され、兄も・・・orz 大丈夫。ガミラスに行けばヒスのおっさんが面倒見てくれるぞ。

 

ガトランティスは変な模様入のニードルスレイブと歩兵を投入していて、歩兵は空間騎兵隊の古橋を道連れに自爆します。けっこうな爆発で、別室にいただけで助かった新見さんの防御力の半端なさに感嘆しました。

 

土方司令は降伏を申し出るも「戦って死ね」と断られます。2199に出てきたガトランティスの捕虜は・・・2202のガトランティスとは別物ということで納得しましょう。

 

助けを求めるために斉藤は永倉を宇宙船に乗せて送り出します。艦載機相手にマシンガンで戦う斉藤の背後から飛び立つ場面は、かっこよさよりもこういうときだけガトランティスのミサイルの精度の悪さへの違和感を感じます。非武装っぽい宇宙船が艦載機や大艦隊の包囲網をどうやって抜けたのかとかは、考えてはいけません。2202のスタッフは「考えるな、感じろ」の精神で鑑賞することを推奨しているそうですし。

 

そういえば、テレザートへの道程?を示す立方体が連なったイメージ、やたらわかりづらかったのは私だけでしょうか。

 

というわけで、出だしの救助場面につながるわけですね。会議らしきことをした結果、ヤマトは第十一番惑星へ向かいます。キーマンの「今のヤマトは重大な弱点を~」というセリフは波動砲絡みなのか何なのか。

 

永倉が脱出するときにミサイル攻撃をくらったように見えた斉藤は橋の上で目覚めます。このとき、蘇生体に改造されたなんて噂がありますね。

 

ガミラス少女を抱えた桂木に続いてニードルスレイブが登場。何故か攻撃しないニードルスレイブ。斉藤がが「ヤマトは来る。必ずな!」と言った瞬間、ヤマト登場。

 

いつの間にか発艦した航空隊の活躍でガトランティスが駆逐されます。コスモタイガー2よりコスモタイガー1の方が目立ってるけどな! 避難民の受け入れの指揮を保安部ではなくブリッジクルーの南部が行うのは・・・考えない、考えない。

 

ここの戦闘シーンは悪くないです。アニメっぽい絵とCG臭い絵が混在していてちょっと違和感を感じますが。

 

ガトランティスを退けたとき、ガトランティスの第八機動艦隊が到着。第一章で岩の中からこんにちわしたカラクルム級こと大戦艦がなんと250万隻もかけつけてます。(隻数が明らかになるのは次章) 1隻でガミラスの艦体を瞬殺し、地球の司令部を壊滅させられる戦艦が250万隻ですよ。

 

ラクルム級が6隻縦に並んでイデオンソードみたいなぶっといビームを発射、その中に突っ込むヤマト・・・で第二章終了。

 

第五章まで観た状態で見直すと、なぜサーベラーのクローンを送り込んだのか?という謎が生まれます。ヤマトの認知度も不明でしたし、問答無用で生命体を殲滅するのが目的なら力押しだけすればいいわけです。蘇生体ではなく、唯一の人間であるサーベラーのクローンをわざわざ送り込んだのは何故なのか。最後まで見ればわかるのでしょうか。

 

最大の弱点ならぬ最大の欠点は、副監督がデザインしたメカニックの違和感ですね。今どきの作品にしてはリアリティがあまりにも欠落していて、何よりヤマトの世界観に合いません。空母型アンドロメダの構造然り、コスモタイガー1然り、ニードルスレイブ然り。

 

他の作品ならそれぞれの陣営の文化などが反映されたデザインになります。ガンダムマクロスバイファムは一目見ればどの陣営なのかがわかります。2202はそこがめちゃくちゃです。既存のデザインにしてもゼルグート級だけ変な模様が入ったり、板を付けたり、公式作品にあるまじき所業です。

 

演出面に関しては「こういう場面ってかっこいいよね」という場面を無理やりつなげた結果、矛盾点や不自然な部分を生み、不自然だったりご都合主義な部分も含めて旧作を継承しているのかなと感じました。2199とは決定的に違う部分です。

 

おそらく、スタッフは2199の続編として作りたくはないのでしょう。キャラの扱いや設定の扱いからそれは伺えます。復活篇のように旧作からつながったものとして作ればここまで違和感は感じなかったかもしれません。

 

今回のやり方ではどうしても2199と比較してしまいますし、違和感を感じざるをえません。

 

2199の存在が足かせになるようなスタッフを選んだ時点で、続編としては失敗作になるのは当然と言えましょう。

 

次の第三章は・・・そのうち見直して感想を書きます。たぶん。

 

ほなほな。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章嚆矢篇 感想

7/28は台風で柏祭りは開催中止、東京都内は暴風警報が発令されて雨風が半端なかったので店内でのライブは欠席して家でおとなしくしていました。

 

というわけ?で、「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」の第一章嚆矢篇を見直してみました。ネタバレ全開で感想を書いていきます。

 

・ガトランティスのテレザート攻略

いきなりズォーダー大帝のナレーションで幕を開けます。

 

「無限に広がる大宇宙。静寂な光に満ちた世界。死んでゆく星もあれば生まれてくる星もある。宇宙は生きているのだ。だから、愛が必要だ」

 

ちょっと意味不明です。宇宙は生きているから愛が必要?

 

ガトランティスの軍勢による虐殺シーンの後、大帝が語ります。

 

「虚しい。実に虚しい。彼らの命に何の意味があったのか。やはり愛が必要なのだ。この宇宙から根こそぎ苦痛をぬぐい去る愛が必要なのだ。そう思わんか、テレサ

 

一方的に苦痛を与える側が「苦痛をぬぐい去る愛が必要」というのは。(笑)

 

・浮遊大陸での戦い

ガミラスの浮遊大陸を占拠したガトランティス軍と、ガミラスと地球の混成軍が戦います。古代は金剛型宇宙戦艦「ゆうなぎ」に乗っています。クルーはヤマトにいた面々。

 

ガミラス側はいわゆるガミラス艦多数と・・・前面に板がついたゼルグート級。変な模様が全面に入ってます。モデラー泣かせですね。後から知った情報によるとこの板はワープを不可能にする機能があり、そのために地球艦隊は離れた場所にワープアウトして合流したんだとか。

 

・・・なら何で火炎直撃砲の転送(ワープ)機能は使えるのか。板以外の部分も波動防壁で守れる描写とかあればいいのに。あと、何でガミラス艦は盾艦と並んでいるのか。艦の配置や艦隊運動の部分でおかしな部分が多々あります。

 

英伝で指向性ゼッフル粒子を散布する艦が出てきましたが、波動防壁の展開に特化した艦を出せばいいんですよ。そもそも、2199で対処法が確立されているのに、それをなかったことにするのは続編を名乗る意味がなくなります。

 

あと気になったのは艦載機みたいな「ゆうなぎ」の動き。異常に強いです。乱戦になっているのかいないのかがよくわかりません。そして、ガトランティス軍の突然の180度回頭。背を向けた敵をなぜ攻撃しないのか。

 

ガトランティスが後退する中、十字架型の岩が登場。崩れた中からカラクルム級が出現。乗組員が乗り組んだ後に岩をくっつけたのでしょうか。突入するガミラス艦隊は一撃で全滅させられます。拡散波動砲並みの攻撃力ですね。

 

司令部では何故か更迭されていない芹沢のおっさんがプランAを進言。オペレータ席に森雪がいるのはいいとして、技術科の桐生美影がいるのは謎でした。

 

アンドロメダ登場とカラクルム級特攻

アンドロメダ。ヤマトファンからの人気が非常に高い艦です。いきなり波動砲をぶっ放してガトランティスの艦隊は全滅。・・・なんとも大味な展開です。敵味方の位置関係や動きの描写がないからどんな規模の戦いなのかとかが分かりづらく、お互いにでかいのをぶっ放すだけに見えるんですよね。

 

何故か最前線に単独で突っ込むアンドロメダ。損傷した?艦艇が地球にワープすると、死んだふりをしていたカラクルム級も追っかけます。アンドロメダは主砲で攻撃するもダメージはほとんどなし。

 

ワープアウトした損傷艦艇を吹き飛ばして、カラクルム級は質量爆弾になって司令部を目指します。地球の場所を把握していなかったのに司令部の場所を正確に把握していたのは通信を傍受したからと解釈するとしても、地球の防衛戦力がほとんどないというのはおかしいでしょう。全兵力を浮遊大陸に割いていた? そもそも、浮遊大陸にどんな価値があったのか。浮遊大陸の位置はどこなのか。そのあたりの説明は一切なし。

 

ラクルム級を追ってワープした「ゆうなぎ」が攻撃したり下から押したりしているとき、真田さんから司令部経由で連絡がきます。そして改装中のヤマトが主砲を発射してカラクルム級は爆散します。・・・ヤマトの主砲はどんだけ強いのよ。(笑)

 

アンドロメダの進宙式

大気圏突入中に爆散したカラクルム級の乗組員は1人だけ生きていて、研究施設で自爆。旧ヤマトクルーの新見は何とか生存。

 

旧作ではアンドロメダ単独のお披露目式だったのが、2202では2〜5番艦のお披露目式になってます。どう見ても船体がかすりそうな急カーブをのぼってワープしていきます。その中、ガミラスの大使がガトランティス兵の自爆機能を伝え、捕虜にしたことを伝えなかったことを軽く責めます。逆に自爆機能を伝えていなかったことを責め返す・・・この3年間、ガトランティスと一度も戦っていなかったのでしょうか。捕虜にする機会なんていくらでもありそうな気がするのですが。

 

続いて、恩人であるイスカンダルを裏切って波動砲艦隊を作ったことを責める大使。それに対して、沖田艦長が勝手に口約束しただけ・・・って、悪役じゃねーか。(笑) ガミラスにはユリーシャ・イスカンダルがいるんだから、同盟決裂してもおかしくないレベルですよ。

 

式典後、大使が部下に「ヤマトの乗組員たちがテレサの声を聴いていた可能性がある」と言います。ヤマトが主砲を発射した後に古代が沖田艦長の幻を見たことを指すのでしょう。この後、ガトランティス側もそれを察知している描写があります。このあたりの説明はもう少し丁寧にしてほしかったです。

 

地球の人口が往時の1/3という説明が出てきますが、その設定はどう活かされるのやら。

 

・酒盛り→月

古代は勝手な行動をしたからか、呼び出しをくらってます。裁判とかではなさそう。その後の古代と雪のいちゃいちゃは・・・どうでもいいや。雪役の声優さんの出番があってめでたしめでたし。

 

酒盛りのシーンは旧作とほぼ同じ。雪以外のヤマトクルーは全員、幻を見ていて、そのとき太陽系全域で通信障害が起きていたんだとか。テレサすげぇ。それがテレサの仕業でヤマトクルーに伝わったと考えるガミラス大使もすげぇ。

 

軍拡に力を入れて波動砲も復活させた政府にクルーは不満を抱き、旧作と同じくアンドロメダに「バッキャロー」。・・・波動砲の作り方とか波動コアの作り方とか、どうやって政府は知ったのでしょう。ヤマトからデータを回収したとか?

 

その数日後、古代と島は真田さんに呼び出されて彗星が地球に近づいていること、その方向から幻を見せたエネルギー波がきたことを伝えます。古代と真田さんは助けに行く気満々で島が渋るのは旧作通り。島は軍を退役している模様。

 

旧防衛司令部を訪れた古代に大使の部下が接触。ヤマトクルーは諜報部員に監視されているんだとか。不満分子扱いされてるでしょうからね。旧作では全員左遷みたいな展開がありました。不穏な動きをしたらどうするつもりだったのやら。

 

大使の部下、キーマンから月の大使館に誘われた古代は輸送船?を利用して月に向かいます。火事が起きて荷物をパージ→小型機で月へ〜という流れは非常に良いです。途中、防衛用の兵器に襲われるも山本に助けられます。山本が乗るのは火星の兵器の流れを組むコスモタイガー1なんですが、デザインが古いシューティングゲームに出てきそうな感じでヤマトの世界にはまったく合いません。飛行機というよりはグライダーみたいな印象です。異文化の兵器を採用って、メンテとか運用はどうするのやら。

 

その頃。ガトランティス側はテレサのメッセージが向かった先が地球と知って、地球への進撃を開始します。嚆矢篇はこれにて終了。

 

全体的な印象としては2022は2199の続編ではあっても、旧作へのアプローチの仕方が異なります。2199は旧作の矛盾点を解決しようとしていたのに対して、2022は矛盾点はそのままにするというか、リアリティは重視していないように感じられます。描きたいものが決まっていて、それを適当に結び合わせた〜みたいな。緻密さがないのが残念です。

 

良かった部分は古代が月に行くくだりの部分・・・のみ。

 

悪かった部分は・・・

  • 艦隊運動や艦隊戦の描写が雑。密集しすぎ。
  • 変な模様入りのゼルグート級に変な盾がついている。
  • ワープが無効化されるのに転送される火炎直撃砲。
  • やぶれかぶれになっているとはいえ古代の戦い方はない。
    →地球にフィアンセがいるのに。
  • 「ゆうなぎ」無双。
  • 戦場で180度回頭しても攻撃されないガトランティス軍。
  • 岩から出現するカラクルム級。
  • ぜんぜん効かないアンドロメダの主砲。
  • ノーガードすぎる地球。
  • ヤマトの主砲が強すぎる。
  • 空母型アンドロメダがかっこわるい。
  • コスモタイガー1のデザインがヤマトの世界に合わない。
  • ガトランティスの設定が2199を踏襲していなさすぎる。
  • 波動コアを量産できるようになった理由の説明がない。
  • 波動砲を量産できるようになった理由の説明がない。

ってなところでしょうか。

 

アンドロメダがたくさん出るのは悪くないです。土方と山南以外に指揮官が生き残っているのか?という疑問はありますけどね。2199の頃は揃って入院してたとか? ただし、空母型はいけません。空母の構造や運用を考えたとき、あの形はありえません。ハンガーや武器弾薬、燃料の格納庫は? コスモタイガー1の形と同じく、リアリティが欠落してます。

 

そうそう、人口が往時の半分に満たないことが少ない乗組員で運用できるアンドロメダが生まれた理由の一つとして、何で乗組員が多く必要なヤマトを改修したんですかね?

 

また、ガミラス側の体制もどうなっているのやら。ユリーシャがガミラス本星にいて、地球が波動砲艦隊を作っていることを知ったら許容しないと思うのですが。

 

気力が続く限り、感想の続きは書くつもりです。。。

 

ほなほな・・・

Epiphone EB-0

猛暑が続いていましたが、少し涼しくなってきました。

 

明日は柏祭りで・・・した。台風で残念ながら中止に。orz 今回のライブのために買ったのがEpiphone EB-0です。まぁ、そのうちまた出番はあるでしょう。多分。

 

全景。ちなみに金額は2万円くらいでした。

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本当はEB-3が欲しかったんです。だがしかしで、EpiphoneのEB-3はロングスケールなんですね。本家GibsonはEB-0もEB-3もショートスケールなのに。

 

ヘッドはスロッテッドヘッドです。ギターもベースもこのタイプが好きです。

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ヘッドの裏側。インドネシア製を示すシールが貼ってあります。

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指板はローズウッド。いずれお目にかかれなくなるんでしょうね。ちなみにカラッカラに乾いていました。(笑)

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EB-0はボルトオンです。ロゴ入りのプレートがついてます。個人的にはネックは消耗品と考えています。なのでボルトオンの方が好きです。

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ピックアップはネック側に一つ。でかいです。ちょっとノイズが多めです。

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ブリッジは独特な3点支持のもの。調整が面倒です。これはいずれHIP SHOT製のものに交換します。アンカーが出っ張っているため、Babiczのブリッジは付かないとのこと。

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コントロールはボリューム、トーン、ジャックとシンプルそのもの。

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値段が値段だけにノイズ処理は一切されていません。なぜかプレートの裏にアルミは貼ってあるという。

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ノイズ処理に関しては、10万以上の楽器でも中途半端にされていることが多く、意味がなかったりします。ノイズ処理はいずれきっちりやります。

 

買ったときは調整はまったくされていませんでした。ブリッジの高さ、オクターブ、ナット溝、ネックの反り、すべてNaked Guitar Worksで直してもらいました。ちゃんと調整することで安値の楽器が生まれ変わります。

 

今後の予定としてはブリッジ側にピックアップを増設してコントロールもいじります。改造後はピックアップセレクター、ボリューム、トーン、トーン切り替えスイッチになる予定です。

 

トーン切り替えスイッチは以前、Gibson SGにつけたもので、2つのコンデンサーとトーンなしが選べるようになります。今回はプリアンプはつけないつもりです。

 

ショートスケールは独特のテンション感があり、個人的にはギターのショートスケールと比べると弾き辛さや違和感は感じにくいです。また、独特のロック向きな音色は何とも言えない魅力があります。使いみちは限られますが。

 

早くステージで使ってみたいものです。

 

ほなほな。

moonmanの丸彩を買ってみた

久々に万年筆を買いました。30年以上前にはまって以来、数本だけ所有して使っていましたが、WatermanのCarèneを買ったのをきっかけに爆買いして1年で100本以上になりました。実際に買って使ってみてわかったのは、楽器の世界と同じように、値段の高さと品質は比例しないということ。結局、手元に置いているのはMontblancの144と145、パイロットの明石文昭堂90周年記念万年筆、TWSBIの580です。

 

というわけで、また使う方に極端にシフトして購買欲とは無縁な生活を送っていたはずなのに、買ってしまいました。中国は上海発のブランドMoonmanの丸彩です。

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日本の工房、helicoのシュクルのそっくりさんです。偽物というかコピーというか。(笑) そもそもの話、万年筆の世界は似たようなものであふれてますけど、これは「やっちまったな」と。

 

ちなみに本家(シュクル)の値段は2万円〜で、こちらは・・・1500円〜となっています。安い!

 

箱の中。スポイトが2本ついてます。

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Moonmanオリジナル?のカートリッジもついてます。欧州規格でした。

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そして本体。今回は地味なのを選びました。他にもいくつか種類があるようです。シュクルにそっくりです。

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せっかくなので本家と並べてみました。実際に比べてみると、細かいデザイン?の差があります。

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分解したところ。透明度は本家の方が上です。

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 丸彩の凄いところはカートリッジも使えるしアイドロッパーとしても使える点です。首軸の部分にOリングがついています。

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ペン先。シュミットですね。

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裏側。

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本家同様、キャップは胴軸の後ろにつなげられます。

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若干、丸彩の方が細いです。

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インクを入れて書き比べてみてまず感じたのは、丸彩の方が段差が少なく、違和感を感じません。シュクルは丸彩の後だと持ちづらいです。

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また、シュクルがペンブランクからの削り出し、丸彩が金型を使った成形で作られているからか、シュクルは重量のバランスが悪いです。削られていない部分が重くなり、重心が中央の後ろ寄りになってしまうんですね。丸彩は非常に軽量なので立てて書いても寝かせて書いても苦になりません。

 

上記の理由からアイドロッパーとして使う際はインクが大量に入ります。シュクルのアイドロッパーの3倍以上は入るのでは。

 

実際に買って使ってみて、中国の技術力は侮れないなと。笑いものにするどころか脅威に感じるレベルまできていますね。丸彩はエボナイトでも4000円くらいで買えますし、首軸のOリングなど本家を超える工夫が凝らされています。凶器に使えそうなくらいずっしり重い軸ばかり出していた頃が懐かしいです。

 

ただ、軸の柄のバリエーションの豊富さは本家の方が圧倒的に上です。helicoさんはクリスエールのように自前でペンブランクを作る技術は今はありませんがね。

 

ちなみに、字幅はFでもやや太めです。万年筆としての機能は問題なく、すらすら書けます。かすれたりはしません。

 

楽器に例えるならシュクルはGibson Les Paul、丸彩は日本製のLes Paulレプリカってなところでしょうか。値段では圧勝、品質やアイデア(首軸のOリングとか)の部分でも本家を超えています。でも、レプリカはレプリカ。

 

ダメ元で買ったら想像以上に良かったので、エボナイトの丸彩も買おうと思います。

 

万年筆はぜんぜん詳しくないけど万年筆が好きな会社の同僚に「片方は安い中華製だよ」と伝えてシュクルと丸彩の書き比べをさせた結果については・・・書かないでおきます。シュクルは宍倉さんに調整してもらってたのになぁ。

 

ほなほな。

 

Sire V7にピックアップフェンスをつけてみた

毎日暑いですね~。こう暑いと外に出たくなくなります。

 

いろいろ揃えたからか、 最近物欲がわきません。5弦ベースでも買おうかと思ってイケベのサイトを見ても買うまでには至らず。パーツもこれといって欲しいのがありません。

 

それでも、何かしらいじりたいな~という欲求はあり、何か手持ちでサクッとできる改造はないかと考えていたら・・・ありました。売り払おうかと考えていたSire V7にピックアップフェンスを取り付けます。

 

 取り付け前はこんな状態。メーカーによってはピックガードにあらかじめ穴が開いているものもあるそうですが、Sireは開いてません。

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ピックアップフェンスはこんなやつです。昔々、親指でベースを弾くのが主流だった頃に弦に袖が当たったりしないようにするためにあったんだとか。今はスラップをやる人がつけるみたいです。私はスラップは一切やりませんが。

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Sireを監修したマーカス・ミラーは愛機にピックアップフェンスをつけてますね。今回のネタを考えついたのは、ベースマガジンに載っていたマーカスが使っているSire V7にピックアップフェンスがつけられていたからだったりします。

 

さっそく作業を始めます。まずピックガードを外して、センターを出したりして取り付け位置を決めます。

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ここでのポイントは取り付けネジの太さより太い穴を開けることです。今回は3.5ミリのドリルを使いました。こうすることでフェンスを取り外すときにピックガードが巻き込まれることがなくなります。これはNaked Guitar Worksの小園先生に教わりました。穴を開けたらバリを取って綺麗に整形します。

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続いて、ボディ側に2.5ミリのドリルで穴を開けます。こちらもしっかり面取りをします。

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なお、ピックガードの取り付け穴は面取りがされていませんでした。

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取り付けてみました。

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弦を弾いてもフェンスに当たらないので、これでよしとします。干渉する場合はプラスチックの板か何かで土台を作ってやればいいでしょう。・・・うまくいって残念なのは内緒です。

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というわけで、マーカスっぽくなりました。

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弾くときに邪魔になるかと思いましたが、私は最終フレットの上かブリッジ側のピックアップの上で弾くことが多いので問題ありませんでした。

 

これを機にスラップの練習をするといいかもしれませんね。

 

次は中国から取り寄せた面白い?万年筆を取り上げます。

 

ほなほな。

ピックアップ交換あれこれ

楽器の交換で一番身近なのはペグの交換かピックアップの交換でしょう。今回はピックアップの交換について自分の経験を踏まえてあれこれ書いてみます。自力でやったり業者に頼んだりするときに何らかの参考になれば幸いです。

 

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Fスペース? トレムバッカー?

ポールピースの真上に弦がなくても特に問題はないのですが、気になる人は気になるようです。DimarzioやSeymour Duncanは同じ製品でもサイズが異なるものを出しています。FスペースやトレムバッカーはブリッジがTune O Matic(Les Paulとかについてるやつ)でない場合に選びます。MustangやJazz Masterにハムバッカーを乗せる場合はブリッジ次第になります。Tune O Maticをつけるならノーマル、それ以外ならFスペースかトレムバッカーを選ぶのが無難でしょう。

 

ノーマルとされるものはポールピースの感覚が9.7mmで、Fスペースとトレムバッカーは10.2mmになります。なお、トレムバッカーはピックアップ自体の横幅がやや広いです。

 

高さに注意

EMGのようにピックアップの下にコネクターがついたり、スタックタイプのシングルコイルは通常より高さがあります。ハムバッカーでもFreedomの製品のように高さがあるものがあります。高さがあると、ボディ側のザグリの深さが足りず、掘らなければ入らないことがあります。

 

ちなみに自分で楽器を組むときは気が変わったときのことを考えて、どれも深めに掘っています。業者に頼むと1箇所につき5,000円くらいかかるので、EMGに交換したい方とかはそこも考慮しておいたほうがいいです。

 

サイズに注意

EMGやBartoliniなど樹脂で固めたタイプのピックアップは横から見ると台形になっていたりします。ギターで特に不都合を感じたことはありませんが、ベースの場合はボディ側のザグリがピックアップの形になっているので、たま〜にフィットしないことがあります。最近仕上げたフレットレスはピックガードで隠せることもあり、ネック側は広めにザグリました。

 

サイズと言えば、7弦ギターのピックアップはボディやエスカッションに固定するネジの位置がバラバラで大変だったりします。形もバラバラですしね。ピックアップを交換するときはギター持参で店に行ったほうが安心でしょう。

 

配線周り

ハムバッカーはコイルタップとかパラレルとかいろいろ楽しめます。だがしかしで、モノによってはがっかりすることになります。たとえばDimarzioのデュアルレゾナンス・テクノロジーが採用された製品はコイルのターン数を変えてあるので、コイルタップをするときはどちらを活かすのかで音量などが変わります。タップしたらえらく音が小さくなった〜なんてことも起こりえます。パラレルにする意味もありません。

 

そもそも、シングルコイルの音が欲しいからコイルタップ〜というのは、コイルのターン数がシングルコイルとハムバッカーでは下手すると倍違いますから、個人的にはあまりおすすめしません。

 

市販のCD付きの書籍に思うこと

昔、知人に「こういうものがあるのに何故教えてくれない」と叱られたことがあります。別に隠していたわけではなく、参考にならないから教えませんでした。

  • ギター
  • 演奏スタイル
  • アンプ
  • シールド
  • 録音環境
  • 再生環境

これだけ音が変わる要素があるわけです。盲信してはいけません。だいたい、ミュージシャンと同じ機材を使っても同じ音にはならないじゃないですか。

 

ピックアップに限らず、ギター本体にせよ、ベース本体にせよ、エフェクターにせよ、アンプにせよ、自分で試行錯誤して自分なりの答えなり嗜好なり志向を模索していくのが正解でしょう。

 

私が書いているものも含めて、絶対的なものだと考えないことが非常に大事です。シングルコイルには250kのポットを使うとか、コンデンサーは何がいいとか、決まりごとはありません。好きにすればいいんです。

 

コンデンサーといえば、数十セントの既成品の外装を変えて2個130ドルで売られていたなんてこともありました。1950年代にGibson Les Paulに使われていたコンデンサーの復刻という謳い文句で。おそらく、少なからぬギタリスト達が踊らされたことでしょう。笑い話のネタにできる程度の失敗で済めばいいですけどね。

 

高価なものが高品質であるというのも、私に言わせれば幻想です。

 

というわけで、これを読んだ皆さんは情報に踊らされず、己の感覚だけを頼りにしましょう。

 

ほなほな。

 

 

 

 

 

 

 

 

ギターやベースのキットを作りたいなら

今回はギターやベースのキットを作りたいという方向けに書いてみます。

 

海外でも国内でも楽器のキットが売られています。大多数は中国産で欧米のショップで売られているものはAliExpressでも売られていたりするので要注意です。AliExpressで買った方が安いです。

 

まずは中国産キットの注意点を書いていきます。ちなみに6個ほど買っただけなので全てに当てはまるとは限りません。しかも完成させずにあきらめたものが半数くらいあったり。(汗)

 

中国産キットの注意点

1.箱がでかい。

巨大な発泡スチロールの板をパーツの形にくりぬいたものが使われているケースがほとんどでした。邪魔になりますし、発泡スチロールのクズが大量に出て処理に困りました。

2.ディティールは適当

一見、既存のメーカーと同じように見えて細かい部分の計上は違います。ネックが異常に太かったり、指板からヘッドにかけてのラインが異なっていたり。

3.無駄に親切

ブリッジやペグを取り付けるネジ穴が最初から開いているものがありました。・・・が、位置が間違っていたりですべてやり直しました。

4.安いものは材が粗悪なケースも

一度、国内の業者経由で取り寄せたものは割れが激しかったです。おそらくシーズニングが適当なんでしょう。

5.パーツはしょぼい

ポットやブリッジ、ペグ、ピックアップはいわゆる安ギターに使われているものと同じか劣るレベルなので交換した方が良いです。

6.シーラーが塗られている場合がある

私はオイルフィニッシュ派なのですべて剥がしました。スプレーやガンで塗りたい人も全体をサンディングして平滑にする必要があります。

結論

練習用にとりあえず組んでみたいならいいかもしれません。ヘッドの整形は大変なので最初から整形されているものを選ぶのがおすすめです。ベルトサンダーやボール盤がないと綺麗に仕上げるのは厳しいです。

 

おすすめなパーツの選び方

1.ギターワークスでネックとボディを買う

付属のナットがネックに合わないことを除けば文句なしです。ペグ穴はクルーソンタイプのペグに合いますが要調整。そのまま塗装に入っていいくらい仕上げてあるのも良いです。キットもあります。ここのキットが一番おすすめですかね。

2.StewMacでネックとボディを買う

塗装済のも選べて、仕上げはなかなかです。ペグ穴はロトマチックに合います。発送してから届くまでが速いのも魅力です。オリジナルのピックアップもかなり評価が高いです。

3.ヤマ楽器でネックとボディを買う

若干、値段が高く感じられるものの、仕上げその他は素晴らしいの一言。一度だけネックとボディが合わないことがありましたが、調整可能な範囲でした。セミオーダーもたまに受け付けています。

4.Atlansiaでネックを買う

Faxと電子メールでしか注文できず、たまに2本頼んだのに1本しか届かなかったこともありましたが、かなり良いネックでした。ペグ穴はクルーソンタイプに合いますが要調整。そのまま塗装に入れる仕上がりです。保証期間も3年と長いです。塗装やある程度の仕様変更も受け付けてくれます。

5.アイチ木材でボディを買う

仕上げはかなり粗いのでサンディングは必須です。また、グレードが低い材で中が腐っていたことが一度だけありました。特に支障はありませんでしたけどね。タイミングが良いと1週間後に届いたりします。たまに珍しい材が入るので定期的にチェックしています。

6.パーツはどこで買うか

ギターワークス、StewMac、サウンドハウス、イケベ楽器から通販で買うか秋葉原千石電商御茶ノ水イシバシ楽器で買うことをおすすめします。

注意点としては、選んだパーツ(EMGとか)によってはキャビティを深くするなど加工が必要になります。ペグ穴の拡大はリーマーで何とかなりますが、ブリッジの取り付け穴などはボール盤が必須になります。

 

なお、Warmothなどは利用したことがないので省いています。いずれ利用するつもりではあります。・・・ボーナスが出たら。

7.おすすめのボディ材

ポリで塗装しないならバスウッドはお勧めしません。ポロウニアやアガチスもそうなんですが、非常に柔らかいです。ポロウニアなんて指で押して凹みますからね。アガチスも楽器として使っていいのかと不安になる柔らかさです。バスウッドはサンディングしたときの毛羽立ちが羽毛みたいで落とすのが面倒でした。

 

マホガニーも微妙です。楽器の世界では木目が似ていれば何でもマホガニーと呼ぶ傾向があり、アフリカンマホガニーですらホンジュラスマホガニーとは完全に別物です。よほど素性が確かでない限りネック材として選びたくありません。ヘッド部分で折れるのはたいていマホガニーですから。

 

コリーナはサンディングをするときはマスクが必須です。粉塵を吸い込むと腫れます。アイチ木材でたまに販売されるブビンガはアホみたいに重く、アッシュもけっこう重いときがあります。

 

というわけで、アルダーやライトアッシュが無難です。アルダーも最近は枯渇気味らしいですが。私は最近はライトアッシュ一択です。最近何本か買ってみて、アッシュより導管が浅めで何より軽いのでおすすめします。

 

難易度が高めな部分

1.ブリッジの位置決め

これをミスすると楽器として成り立たなくなります。きっちりやりましょう。覚えておいて損はしません。

2.フレットの整形

ネックをストレートにしてからマジックで印をつけてヤスリがけ。指板にマスキングをしてすべてのフレットを整形・・・とけっこう面倒なので自信がなければプロにお願いしていいかと。上で挙げたネックはやらないで済むこともあります。

3.ナットの整形

使うゲージやフレットの高さに合わせて調整する必要があります。私は何本も作る気はないのでプロにいつも任せています。

 

私流の塗装の仕方

といっても独自性はありません。

1.前提

シーラーは完全に落とします。シーラーを落とさないとうまく染料で着色できません。完全に落とせたかどうか判断するのは難しいです。私は少し水で湿らせたりしていますが、それが正解かどうかは微妙です。あまり濡らすとシーズニングした意味がなくなるような。。。

2.生地調整

前は400番までで止めていました。刷毛やガンで塗って木材の上に塗膜を作るならそれでいいでしょう。オイルで艶を出したいなら最低でも1000番まで使う必要があります。地味で根気がいる作業ですが、これをきっちりやると仕上がったときの満足度が違います。

3.染色

私がよく使うのはBRIWAXのWood-Dyeです。万年筆用の染料インク(顔料ではない)を適度に水で薄めて使うのもありです。数えきれないくらいの色数があります。塗るときはウェスやカシュー用の刷毛を使うのがお薦めですね。あまり染料を含ませず、最低限の塗料で染めていく感じです。

4.仕上げ

私の場合、使うのはウェスと600番と1000番のスポンジヤスリ、スチールウールと塗料です。塗料はアサヒペンのジェルカラーニスかXotic Oil Gel、TruOilのいずれかです。水性ウレタンニスなども使ったことがありますが、塗膜が柔らかいのと刷毛塗りが面倒なので使うのはやめました。

 

臭いはXotic Oil Gelが一番気になりません。艶を出したいならTru Oilがおすすめです。生地調整をしっかりやっていればジェルカラーニスでも割と艶は出ます。ただ、TruOilは国内で買うととても高いです。海外から直接取り寄せた方が良いです。

 

塗り方はウェスに少し出して薄く塗り伸ばしたらしっかり乾燥させて、スポンジヤスリやスチールウールで表面を磨いてからまた塗り伸ばして〜の繰り返しです。スチールウールの屑などはしっかり取りましょう。ポイントは厚塗りしないこととしっかり乾燥させることです。TruOilならとの粉で導管を埋めてクローズドポアフィニッシュで仕上げられます。(他ではやったことはありません。)

 

今後は頼まれているストラト、自分用のストラトを組んだらRobbie Robertson仕様のストラトを1本組んで、Warmothでショートスケールのベースネックとボディを買うつもりでいます。ひとまずはそれで打ち止めになる予定です。所詮は素人なので注文は引き受けません。

 

ほなほな。