Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

さらばhelico

香川の工房helicoの公式Twitterアカウントと職人の嫁さんのアカウントからブロックされたので、今までの経緯その他を書いてみます。手持ちのhelico製品はすべて手放すことにしたので、この工房に関する投稿をするのはこれで最後にします。

 

helicoのことを知ったのは去年の秋頃だったかな? 私はセルロイドアセテートといった耐久性に難があるものを使うのに疑問を持ってまして、アクリルに目をつけている点でhelicoに興味をいだきました。そして、ペンハウスでシュクルを2本買いました。そのときはちょっと割高かな?と感じました。2万円って、パイロットのカスタム74が2本買えますからね。

 

今年の1/28〜1/29に神戸に行きまして、万年筆のイベントに行ってきました。そこで買ったのがシュクルのアイドロッパーでした。

  • シリンジの数がないからと私はシリンジをもらえず、使える製品の紹介がなかった。
  • 保証書の類はなかった。
  • 試作品であることのリスクなどの説明は一切なかった。
  • 値段は通常と変わらなかった。

ちなみに事実のみ羅列しています。

 

買ったときは職人の方が調整らしきことをしていましたが、実際にインクを入れて書いてみたらこんな状態でした。赤いインク(名古屋の三光堂のオリジナルインク)で書いたものがそれです。

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helicoの広報の方に伝えたところ、下記の対応?をされました。

  • インクの出を渋くするのがhelicoの調整である。
  • 気に入らないなら返品してくれていい。
  • ペンクリニックにでも行けばいい。

ちなみに、謝罪などは一切ありませんでした。神戸のペンショーでシュクルのアイドロッパーを買った方は胴軸のインクを入れるネジ部分からインクが漏れるそうで、それに関しては私がシリコングリスの使用を勧めたら漏れはなくなったものの、helicoからは特に何もなかったと聞いています。

 

最近、同日にシュクルを買った方が某所に画像をアップして、他の方が私にその画像を送ってきました。

 

ペン芯の部分が根元からポッキリ折れていました。その方に対しても謝罪の類はなく、東京でイベントをやるから来れば診るという対応があったと聞いています。

 

私が売る側だったら、まず謝ります。また、交通費を負担してグッズの贈呈もするでしょう。

 

この件があったからか、helicoはTwitterでツイートしました。ブロックされたのでコピペです。

お詫び:アイドロッパーのシュクル万年筆は改良に至らず、東京イベントでの販売は残念ながら諦めました。 まだまだ技術不足です(^ω^;);););) 申し訳ございません。

販売を諦めるようなものを買った客に今まで何もアナウンスせずに、顔文字混じりでこんなツイートをするのかと落胆して、こんなツイートをしました。

私のアイドロッパーは何か不具合とかあるのかな? てか、売れないレベルの品を神戸で何も言わずに売ったのか。ひでぇなぁ。

2万とか3万って、気軽に出せる金額なのかなと。アホみたいにカメラとかレンズとか買う私でもわざわざ神戸まで行って買うのは勇気がいりましたよ。私が馬鹿だっただけかもしれませんが。

 

私や仲間が買った品に実際に不具合が起きて、誠意ある対応をしてもらえずにいる事実を踏まえて「ひでぇなぁ」と正直に書いたら、公式のアカウントからブロックされ、広報の方のアカウントからもブロックされたという次第です。

 

逆の立場からいえば、銀座でイベントをやる直前に変なこと書くなよ!と言いたいのかもしれません。しかし、堂々と反論すればいいじゃないですか。正当な言い分があるのなら。

 

私の中の常識はこうです。

  • 正式に商品化していないものを売るなら、くどいくらいそのことを伝える。
  • 不安要素があるならそれを伝える。
  • 不具合が起きたときに上から目線で「返品してくれていい」などとは言わない。
  • 改善する気があるなら試作品を売る相手は選ぶ。
  • 試作品に関するフィードバックを受けるフローは事前に確立する。
  • 保証書や領収書をつけるのは常識。永久保証ならその旨をどこかで謳う。

ついでに書くと

  • 受けたオーダーの納期を遅らせるのにイベント用に万年筆は作らない。
  • 顔文字は使わない。
  • ブランク材の仕入元のタグがついた端材は配らない。
  • 商売をする以上、パイロットやペリカンと比較されることは覚悟する。
  • SNSに投稿する内容は吟味する。

SNSに投稿する内容云々は、Facebookで知り合いに作業を手伝ってもらったとか、身内が作業の手伝いをしている〜という類の投稿のことを指します。

 

ブランク材やペン先を外注に頼って、それがたいした値段ではない(高くて数千円)以上、プロの技術やサポートに対してユーザーは価値を見出してカネを払うわけです。修行をろくにしていないアマチュアが製作を手伝っていると知ったらがっかりしませんかね? 

 

高い料理を食べにいって、仕込みとか下ごしらえを素人がやっていると知ったら、高い金を払いますか?

 

弟子入りするのはけっこう。でも、売り物に手を付けるのはある程度のレベルに達してからですよね。オーダーをさばききれないから、という理由があると考えるのは私だけですか?

 

極端な話、海外から仕入れているブランク材、それも筆記具用に普通に売られているものが綺麗だから人気が出ているだけですよね。

 

ペンハウスにはこんなページがあります。

https://www.pen-house.net/contents/html/tokushu/helico/index.html

 

宣伝目的で盛ってる部分があるのは仕方ないとはいえ、恥ずかしくないのかなぁと職人の息子としては思います。

 

helicoの関係者とファンの方は現実を見たほうがいいですよ。 

 

さらばhelico。私は手持ちのシュクルは売り飛ばします。

 

ほなほな。