Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章純愛篇 感想

会員向けにヤマトマガジンが発送されて、副監督が個人アカウントでTwitterでネタバレしてきた通り、ドクロマークの黒いアンドロメダやツートンカラーのアンドロメダ、黒いコスモゼロ、赤い空母型アンドロメダガミラスの新型空母が出るんだそうです。

 

新しい要素が入るのは個人的には大歓迎です。焼き直しなら作る必要はありません。それこそ、リマスターでもなんでもすればいい。しかし、世界観は大事にしないと。

 

ボトムズガンダムが出たり、銀河英雄伝説バルキリーが出たら面白いですか? 銀河英雄伝説でツートンカラーや黒でドクロマーク入のブリュンヒルトが出たら面白いですか?

 

独自色を出して良いところと悪いところがあるんです。今回みたいなやり方で独自色を出したいなら、ヤマトに乗るな。オリジナルで勝負しろ。・・・と40年くらいファンをやってるおっさんは思うわけです。

 

さて、今回は純愛(笑)篇の感想というかツッコミを書いていきます。この章は初めて観たときからクソだと感じてました。

 

第7話 光芒一閃!波動砲の輝き

ガトランティスの大帝達が「星巡る方舟」と2199を鑑賞します。サーベラーのクローンを地球に送り込んだのにヤマトや波動砲について知らなかった模様。デスラー砲を載せた戦艦作ってるのにねぇ。

 

場面は変わって第十一番惑星へ。ぎりぎりで波動防壁を使ってヤマトは無事だったようです。・・・この頃はアナライザーの出番はあったんですね。波動防壁が使えなくなった後はアンドロメダとの戦闘で使った装置?で危機を切り抜けます。このあたりの描写は良いです。

 

軌道上にはカラクルム級が250万隻登場。そして航空隊とキーマンのふれあいタイム。ここらへんはどうでもいいや。あ、鶴見の出番があります。

 

ブリッジでは斉藤が古代になぜ波動砲を撃たないんだと詰め寄ります。そりゃそうだよな。斉藤は土方司令を助けにいって議論は終了。古代ってこんな性格だったか?と違和感が。率先してガミラスと仲良くなったのに、地球人には冷たい。(笑)

 

軌道上に展開したカラクルム級の群れは大砲を形成して、射線上に地球があることがわかります。古代はイスカンダルとの約束にこだわって波動砲の使用を躊躇します。でも、地球が滅んだら雪も死ぬんだぞ?(ヤマトに乗ってるけど)

 

危険だからとフィアンセだけ地球に残すというのも、私がクルーなら頭おかしいんじゃねーかって思います。仲間は死んでもいいのかと。

 

ここでキーマンから「我がガミラスが残した人工太陽の光はなかなか美しい」という入電が入り、古代は人工太陽を波動砲で撃つことを思いつきます。結果、250万隻のカラクルム級はすべて動力部に異常が発生して動けなくなります。まぁ、絵的には面白い?んでしょうけど、敵の兵器のことをどれだけわかっているのか。あと、あれだけ密集していたらぶつかって損傷しますよね。殺したくないから太陽を撃ったんでしょ?とモヤモヤしたものが広がります。

 

古代は動けなくなった敵を放置し、それをズォーダーは「愛」と言います。ズォーダー以外のガトランティス人?には理解できない様子。

 

第8話 惑星シュトラバーゼの罠!

ヤマトは1800光年先にある惑星で地球へ向かうガミラス艦隊に避難民を渡すことにします。・・・地球のほうが近いよ?(笑)

 

古代と雪の痴話喧嘩は旧作と同じ。ただ、旧作ではすぐに和解するのに今回はだらだら続きます。まぁ、乗組員同士のやりとりがあるのは悪くないです。

 

ガミラス艦に移乗する避難民は雪に大丈夫なのかと詰め寄ります。お前ら、共生してたじゃねーか。斉藤はかなり慕われている模様。地球に戻ったらまた戻るそうです。

 

シュトラバーゼは古代アケーリアス文明が残る星で、一面溶岩?の海で降りたくない感じです。キーマンは実は偉い人らしく、前々から注文していたらしい、波動エンジンを制御できる装置を受け取ります。

 

負傷中の土方はヤマトに残るらしく、斉藤と別れの盃を交わします。土方と斉藤の関係を考えると、斉藤達も残ると思うんですがね。

 

避難民がガミラス艦に移乗しようとしたとき、教授が脱走?して古代と桂木が追います。古代は桂木に殴られて気絶。そしてガミラスの艦隊が。ラップ塗装したようなゼルグート級が出てきます。反ガミラス統治破壊解放軍と呼ばれているらしいです。活動範囲広すぎだろ!とか補給はどうしてるんだよ!という疑問は忘れます。解放軍を呼んだのはキーマンの仕業で例の装置をヤマトに仕込みます。桂木は自分で軍用機を操縦してヤマトに帰還。・・・この後、普通にヤマトの乗組員になるんですよね。それでいいんでしょうか。

 

古代は遺跡の中で教授と向き合います。教授はズォーダー大帝に操られているようで・・・これ、ガンダムOOのイノベイドと同じですな。ズォーダーは「愛を知る者」と名乗ります。この時点でその自己紹介はイタいぞ。イノベイド蘇生体とどうやって通信しているのかとかは考えないようにします。

 

ズォーダーは事前にいろいろ情報を仕入れて、古代と話すことにしたんですかね。デスラーですらほとんど面識はないのに。

 

第9話 ズォーダー、悪魔の選択

解放軍はヤマトは「デスラーの尻尾」の味方をするとみなして攻撃します。解放軍は惑星間弾道弾も持ち出し・・・いや、一緒に旅をしていたんですね。便利な兵器だなぁ。

 

ズォーダーの自己紹介は続き、ガトランティスの真実の愛に包まれてこそ人類は真の幸福と安寧を得る、ガトランティスは戦いのために作られた、生殖能力がないから愛というしがらみから自由でいられる・・・などなど。教授の姿はいつのまにかズォーダーの姿に変わってます。言ってることは北斗の拳サウザーと一緒なので割愛。

 

解放軍はあっさりヤマトに退治され、惑星間弾道弾で惑星は破壊されます。ズォーダー曰く、テレサの恩寵を以って宇宙に安寧をもたらすことが目的らしいです。ズォーダーはガミラス艦3隻に蘇生体をもぐりこませた、1隻だけ選べと古代に迫ります。テレサのメッセージを受け取ったから特別扱いするんでしょう。

 

古代は放送で雪に怖かったと語ります。クルーを失うのは怖くないのかとつっこんではいけません。てか、この放送って誰でも聞けるのね。

 

雪はひし形だらけのガミラス艦から身投げして、古代は選ばないことを選びます。しかし、ひし形好きだねぇ。ガトランティスもひし形だらけ、ガミラスもひし形だらけ。

 

ズォーダーはルールは変えないと言い蘇生体を爆破、惑星は惑星弾道弾で崩壊して重力のない謎の空間に変わります。古代は生身で飛び出て雪を救助。ヤマトは波動砲で惑星のコアを撃って古代達は助かります。・・・どんな理屈なのかさっぱりわからねぇ。全然わからねぇ。

 

古代は雪にプロポーズをして痴話喧嘩終了。山本に見つけてもらってめでたしめでたし。ここは鶴見とか篠原でも良かったんじゃないかね~。コスモタイガー1の出番多すぎ。

 

ズォーダーは一人回想。赤ん坊を抱くサーベラー? もしかしたらズォーダーはガトランティス人ではないのかも?

 

第10話 幻惑・危機を呼ぶ宇宙ホタル

ザバイバルとゴーランドJr.ことノルの修行シーンからスタート。テレザートは岩で封印されている模様。ゴーランドとザバイバルのやりとりはザバイバルの小姓?っぽう人物を通してズォーダーとガイレーンに見られているらしい。すべての蘇生体が見聞きするものを感知できてコントロールできるズォーダーの脳みそは凄いです。

 

桂木はお咎めなしで佐渡先生の助手に。ヤマトはテレザートに向かう先に白色彗星がいることを知り、地球に引き返すかどうか議論します。この時点で地球と交信できるのは地球が復興したからか?

 

ヤマトのどこだかわからない格納庫にロボットがいっぱい。副監督がデザインした二式空間機動甲冑ですね。どう見ても人間が乗れるデザインではありません。

 

ヤマトの艦内に宇宙ホタルが入り込み、クルーは幻影を見ます。その影響からか、斉藤と古代が口論を始めます。いつのまにか空間騎兵が増えてますが、問題なし。この後、機動甲冑が大量に出ますからね。

 

ホタルは機関に異常をきたす効果もあるようで、真田とキーマンと佐渡先生の活躍でホタルを退治してめでたしめでたし。古代と斉藤の口論もあっさり終了。

 

テレザートからは再びコスモメッセージがヤマトに届き、古代は沖田艦長の幻から「心に従え」とアドバイスを受けます。そしてテレサが現れます。斉藤だけは意味ありげな様子でしたが、蘇生体だからですかね。

 

ヤマトは当初の予定通りテレザートへ向かうことにして、純愛篇終了。

 

エンディングの後、デスラー総統が復活。ガトランティスにない言葉、執念を見るためにデスラーに艦隊を与えるんだとか。

 

見直してみて、まぁ、初めて観たときほど酷くは感じないものの・・・一言で言うなら「バランスが悪い」ですかね。物量、エピソードの取捨選択、話の構成、設定、すべてのバランスが狂ってるような。2199では細部の書き込みが素晴らしかったのに、2202は変な模様やひし形の羅列で、悪趣味にも程があります。

 

ストーリーの大筋は問題ないのかもしれません。細部がボロボロ過ぎて、まぁ、これもバランスですかね。

 

斉藤達、空間騎兵隊がヤマトに乗る過程は良いです。星名が降りたので保安部の補強を兼ねて~という下りがあっても良かったかも。

 

テレザートに向かう旅の1/3まで進んだ時点で半分の時間を使ってしまったことが吉と出るか凶と出るか。それは第七章が終わるまでのお楽しみですかね。

 

土方司令と一緒に助かった人たちはどうなったのやら。ガミラス艦に向かって地球に戻った?・・・その前に機関部が派手に爆発したガミラス艦は修理できたのでしょうか。(笑) 

 

ほなほな。