Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

Paul Simon / Paul Simon

前回に引き続いて、Paul Simonのソロアルバムについてつらつらと書いていきます。 

 

今回取り上げるのは、Simon & Garfunkel解散後にPaulが出したソロアルバムになります。

ポール・サイモン

ポール・サイモン

  • 発売日: 2010/07/12
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Simon & Garfunkelは”Bridge Over Troubled Water”が大成功を収めたものの、Paulはデュオを続ける気はなくなっていたようです。

 

S&G最後のアルバムの制作はArtが映画の撮影に追われたためにPaulだけで進められ、Artが俳優としてスターになったら音楽を捨てるのではという疑念、タイトル曲を評価しなかったくせにステージで大喝采を浴びたらそれを独り占めしたこと、Paulの奥さんからArtから離れたら?と勧められたこと、何より、PaulにとってS&Gが音楽活動の幅を広げる妨げになっていたことが解散の理由だったようです。

 

※詳しく知りたい人は自伝を読みましょう。 

 

作詞作曲ができず、楽器も弾けないArtは未だに解散を決めたPaulを非難していますが、まぁ、S&Gで活動すれば稼げますからね。解散後に積み上げた実績の差を考えても本音はそこだろうと思います。

 

2003年になってから始まったS&Gとしてのツアーも、結局はArtが喉の不調を軽く見たせいでろくに歌えなくなって途中でキャンセル、Paulに完全に見切られるというしょうもない結末を迎えてました。

 

S&Gの呪縛から開放されるべくPaulが世に出したアルバムの話に戻しましょう。収められている曲は以下の通り。青字は私のおすすめの曲です。

  1. Mother and Child Reunion
  2. Duncan
  3. Everything Put Together Falls Apart
  4. Run That Body Down
  5. Armistice Day
  6. Me and Julio Down by the Schoolyard
  7. Peace Like a River
  8. Papa Hobo
  9. Hobo's Blues (Paul Simon, Stéphane Grappelli)
  10. Paranoia Blues
  11. Congratulations

ちなみに私はUSA For AfricaでPaulに惹かれて、親に買ってもらったS&Gのアルバムを経てこのアルバムを聴きました。当時12歳か13歳だったかな?

 

完全完璧なレゲエの1、フォルクローレとフォークのミックスな2、ブラジルの打楽器が印象的な6、超絶にギターがかっこいい7、Stefan Grossmanのスライド・ギターが印象的な10、ゴスペルっぽい11が個人的には特に好きです。特に1はソロとしてのキャリアの始まりの曲としては最高にインパクトがあります。

 


Mother And Child Reunion

 


Paul Simon Duncan

 

なんだろう、Songbookにあった野心、エネルギーに加えて開放感?みたいなものがこのアルバムからは感じられます。

 

フォルクローレにせよレゲエにせよS&G時代にあまりうまくいかなかった取り組みが、このアルバムでは違和感ない出来になっていることも注目すべきポイントでしょうね。有名な「コンドルは飛んでいく」は既存の音源に歌を入れただけでしたし、”Why Don't You Write Me ”もレゲエとしては中途半端でした。

 

もともと作詞家として評価が高いPaulですが、このアルバムでは同世代に向けた大人向けの詩を書きつつ、韻を踏む遊び的な要素やビートとのマッチングも楽しめる・・・とおっさんになってから気づきました。

 

このアルバムは全米で4位、日本やイギリスなどでは1位になったので、幸先の良いリスタートになったと言えるでしょう。Paulのギターが好きな私にとってはギターが楽しめるので良いアルバムです。

 

残り10枚もこんな感じで紹介?していきます。

 

ほなほな。

 

 

The Paul Simon Songbook / Paul Simon

というわけ?で、前回に引き続いて私が敬愛するPaul Simonのソロアルバムの紹介というか雑文を書いていきます。

 

今回はPaul Simonとして初のソロアルバム・・・なはずの”The Paul Simon Songbook”です。

ソングブック

ソングブック

 

 

1964年に発売されたSimon & Garfunkelのデビューアルバムが失敗に終わってArtは大学に戻り、Paulはヨーロッパに渡ってソロで音楽活動を続けました。S&Gでデビューする前にPaulはイギリスで活躍していたので、戻った形になるんですかね。

 

そこでJudith Piepeという女性がPaulのファンになり、BBCラジオの宗教番組でPaulの曲を流し、CBSを説き伏せてSongbookを作ることになります。

 

収録曲は以下の通り。

  1. I Am a Rock
  2. Leaves That Are Green
  3. A Church Is Burning
  4. April Come She Will
  5. The Sound of Silence
  6. A Most Peculiar Man
  7. He Was My Brother
  8. Kathy's Song
  9. The Side of a Hill
  10. A Simple Desultory Philippic
  11. Flowers Never Bend with the Rainfall
  12. Patterns

3と9以外はすべて後のS&Gのアルバムで使われ、3はライブでは披露されてます。9は歌詞の一部が”Scarborough Fair”に使われています。

 

Paulがギターを弾きながら歌うのを1本のマイクで録音したという、シンプル極まりないこのアルバムは、Paulの意思で長らく廃盤になっていました。2004年までCDを手に入れることができず、私はたまたまラジオで流れた一部の曲をカセット(古)に録音して繰り返し繰り返し聴いていました。

 

S&Gファン、Artのファンは怒るかもしれませんが、私はS&G版よりこちらのテイクの方が好きです。曲(歌詞)が持つ力がより生々しく、パンチ力があります。限られた時間でマイク1本で録音という今ではアマチュアでもやらなそうな環境で作られたからか、S&Gが失敗したからか、Paulの覚悟の強さが感じられます。

 

S&Gの代表曲の一つである”The Sound of Silence”も、個人的にはS&G版はずっと好きになれず、ラジオでこのテイクを聴いて初めてこの曲が好きになりました。”I Am a Rock”もこっちのほうがはるかに良いです。


The Sound Of Silence, Paul Simon Songbook 1965

 


I Am A Rock, Paul Simon Songbook 1965

 

おそらく、Paulはこのアルバムに収められた曲のほとんどを、Artと歌うことは考えずに書いたのでは?と妄想しています。やる気があるならArtは大学に戻らずPaulと一緒にイギリスに行ったでしょうからね。2人の音楽への熱の違いと差がS&Gのバランスの歪さと別離を招いたんでしょうね。

 

このアルバムは、S&Gファンではなく、ギターの弾き語りが好きな人に聴いてほしいですね。私は若かりし頃にカセットに録音した音源を聴いて練習しました。私にとっては教科書みたいなものです。

 

次は1972年、私が生まれた年に発売された”Paul Simon”について雑文を書く予定です。

 

ほなほな。

In The Blue Light / Paul Simon

人前で演奏するとよく「Simon & Garfunkelが好きなんですね」と言われます。それは外れてはいないものの正解でもありません。

 

正解は「Paul Simonが大好き」です。

 

日本だと何故か未だにPaul SimonSimon & Garfunkelの~と言われ、異常に過小評価されてます。S&Gが活動したのは1964年~1970年の6年間、ソロの方が圧倒的に長く、実績も残してるんですがね。。。 有名なバンドの元メンバーで、ソロでも過去の栄光に頼らず大成功した稀有な例だと思います。はい。

 

さて、今回のネタは私が35年間尊敬してやまないPaul Simonのソロアルバムです。ツアーも引退したので発売されてたの知らなかったよ。。。^^;

イン・ザ・ブルー・ライト

イン・ザ・ブルー・ライト

 

 

ちなみに、Paulが今まで出してきたソロアルバムはこんな感じ。

  • The Paul Simon Songbook (1965年)
  • Paul Simon (1972年)
  • There Goes Rhymin' Simon (1973年)
  • Still Crazy After All These Years (1975年)
  • One-Trick Pony (1980年)
  • Hearts and Bones (1983年)
  • Graceland (1986年)
  • The Rhythm of the Saints (1990年)
  • Songs from The Capeman (1997年)
  • You're the One (2000年)
  • Surprise (2006年)
  • So Beautiful or So What (2011年)
  • Stranger to Stranger (2016年)
  • In the Blue Light (2018年)

作品の質以外の問題で低迷した時期はあるものの、So Beautiful or So Whatはビルボード・アルバムチャートで4位、Stranger to Strangerはビルボード・アルバムチャートで3位、全英アルバムチャートでは1位を獲ってます。Gracelandは2年連続でグラミー賞を受賞しています。

 

何より凄いのは、アルバムを出す度に新境地を切り開くこと。古いファンは置き去りにされます。(笑) だから日本での評価が低いのかも。

 

In The Blue Lightは、ジャズ系アーティストを揃えたセルフカバー集です。

  1. One Man’s Ceiling Is Another Man’s Floor (There Goes Rhymin' Simon)
  2. Love (You're the One)
  3. Can’t Run But (The Rhythm of the Saints)
  4. How the Heart Approaches What It Yearns (One-Trick Pony)
  5. Pigs, Sheep and Wolves (You're the One)
  6. René and Georgette Magritte With Their Dog After the War (Hearts and Bones)
  7. The Teacher (You're the One)
  8. Darling Lorraine (You're the One)
  9. Some Folks’ Lives Roll Easy (Still Crazy After All These Years)
  10. Question for the Angels (So Beautiful or So What)

割と最近のアルバムから取り上げた曲が多いですね。You're the One以降はあまり聴いていなかったので「こんな曲あったっけ?」と思ったのは内緒。

 

最初聴いて感じたのは、「渋い」というのと「単純なジャズアルバムではない」ということ。ジャズの要素は強いけれど、今まで取り入れてきた数多の音楽のエッセンスが随所に感じられます。あと、声が年齢を感じさせない。彼と同世代のアーティストは声が変わったり出なかったりで痛々しさを感じさせるのに、Paulは衰えを感じさせません。

 

本人が地味と認める曲なので、いわゆる”ヒットする曲”ではなく、何というか、気楽に”音楽”を楽しむアルバムだと思います。

 

彼の場合、金儲けとかには一切興味がなく、必要もないでしょうから、このまま好きなことをしてほしいですね。できれば、Bob DylanStingとのツアーのライブアルバムは発売してほしいです。特にStingとのツアーはYouTubeで観る限り素晴らしい内容だったのでぜひ。

 

Paul Simon信者として、ブログで布教活動でもしてみますかね。

 

ほなほな。

Ibanez BTB747-NTL

またまた買ってしまいました。ちなみに給付金は遠慮しておきました。もらってもどうせろくなことに使いませんから。

 

多弦ベースは前々から興味がありました。5弦はE♭の曲をやるのに急遽必要になって、たまたまイケベのスタジオで練習していたのでイケベで買ったという。(笑) Low Bはあったほうが良いと思います。

 

今回買ったのはIbanezのスポットモデルのBTB747です。

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普通のベースにLow BとHigh C、High Fが加わってます。私はギターと同じチューニングにしています。

 

ケースはたまたま良いケースを選べるらしく、赤を選びました。

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なかなか良いケースです。ちょっと背負いづらいかも。

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あると便利なレンチのセットもついていました。たぶんミリです。海外製も使う人はインチも持っておくといいかも。

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ヘッド。端っこにロゴがついてます。ヘッドのトップにはウォルナットが貼ってあります。0フレットもついてますね。ナットの材質は不明。

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ヘッド裏。ネックはメイプルとローズウッド、ウォルナットの9ピース構造です。ペグは可もなく不可もなし。悪くはないです。

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指板はローズウッド。かなり明るい茶色ですね。ポジションマークはアバロンです。ネックはかなり薄めで、まさに”板”!といった感じ。笑えます。フレットはステンレス。

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ボディ裏。バッテリーは9Vを1個使います。ボディ材はマホガニーの上にアッシュとウォルナットが重ねられています。

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ピックアップは大好きなBartoliniのBH2が2つ。公式には載っていませんでしたが、たぶんパッシブです。Low Bもきれいに鳴るので満足してます。

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コントロールはボリューム、バランサーとEQ。スイッチはMIDのフリーケンシーを変えるやつでパッシブへの切り替えはできません。プリアンプはIbanez独自のやつらしいです。

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ジャックはNeutrikという、シールドをロックする機構がついてます。赤いレバーを押しながら抜きます。挿すときはそのままでOK。

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ブリッジはDingwallなどと同じようなバラバラなやつで、これじゃないとオクターブが合わないはず。

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重さは、同じ製品の6弦と比べると差はないものの、重いです。そして、弾きづらい。慣れるまでそれなりに時間がかかるでしょうね。あと、手が小さい(指が短い)人は手を出さない方が良いと思います。

 

弦間は狭い方で、アトリエのと比べると違いがよくわかります。てか、アトリエは弾けると思えません。スラップやる人には良いでしょうけどね。

 

このベースの難点としては、塗装がベタつくことが挙げられます。かなり気になります。そのうち、分解してリフィニッシュするかもしれません。

 

しかし、私はこれを何に使うんですかね。思っていたより、1~2弦の違和感が大きく、ミュートの仕方なども含めて勉強することが多いというか、練習のしがいがあるので、楽しめそうではあります。

 

エレクトロハーモニクスのMel9と組み合わせたら面白いことができるかも?

 

ほなほな。

 

 

 

VOX Starstream VSS-1-24BKBK-M/Black Frame with Black Body Metal Top

久々にギターを買いました。エレキギターを買うのは・・・Zemaitis以来!? 最近、ベースばっかり買っていたので本当に久しぶりです。 

 

買ったのはVOXのStarstreamです。生産完了と書いてあったのもありますが、開発に携わったギタリストの浅野孝已さんが亡くなられたことが大きいです。

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このギターはいわゆるモデリングギターで、どんなギターなのかは下の動画を観てください。


VOX「Starstream Type 1」を徹底レビュー!(ゴダイゴのギタリスト浅野孝已スペシャルインタビュー)


VOX「Starstream Type 1」を徹底レビュー!(ゴダイゴのギタリスト浅野孝已が全音色を試奏)

 

私が今回買ったのは高い方の製品で、

  • 24フレット
  • ピックアップはDiMarzio Three-90
  • 電源を入れずに演奏できるパッシブ・ピックアップ・モードを搭載

という違いがあるみたいです。キルトメイプルトップにしなかったのは見た目の好みの問題です。

 

ヘッド。個人的にペグからブリッジまで一直線になっているデザインが好きです。

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ヘッド裏。日本製でペグは安心のゴトー製です。そのうちマグナムロックに変えるかも。

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ポジションマークはアバロンっぽいです。指板はローズで良い色をしています。

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ボディ。マホガニーにフレームがついています。何というか、凄い形です。

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DiMarzioのThree-90。シングル、ハム、P90の3種類の音が出るそうです。このモデルでは音色の切り替えはできず、ハム固定になっている模様。

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ブリッジは2点支持でサドルの高さ調整するネジ位置が独特です。ピエゾも内蔵しています。

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コントロールはボリューム、トーン、PUセレクター兼モデル切り替えスイッチとなってます。ノブはメタル製に交換したいですね。

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ジャックはマホガニーの部分に樹脂製のパーツをつけてそれがフレームを貫通している状態になってます。

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ジャック部分を裏から見たところ。

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ストラップピンは置くことを考えたのか、2本ついてます。

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ボディの裏側。

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バッテリーは単三電池を4本使います。15時間持つんだとか。これは充電できるタイプに変えます。

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パネルを外すとこんな感じ。ぎっちり詰まってます。これを見てPUの切り替えスイッチの増設を諦めました。(笑)

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AREOS-Dシステムによるモデリングを操作する部分。私が買った製品は電源オフでも使えます。その場合はDimarzioのThree-90から音を拾います。

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使える音色はこんな感じ。Neck、Center、Bridgeはセレクターの位置を指します。1~5のエレキ系はOverDriveがかけられて、それ以外のアコギ系はReverbがかかります。

 

1.SINGLE

2.B TWEEN

3.BUCKER

4.MODERN

  • Neck:シングルコイル
  • Center:シングルコイル
  • Bridge:ハムバッカー

5.12 STRING

  • Neck:全ての弦のオクターブ下を同時出力
  • Center:普通の12弦と同じく、1~2弦はユニゾンで3~6弦はオクターブ上を出力
  • Bridge:全ての弦のオクターブ上を同時出力

6.ACOUS 1

  • Neck:Martin D18風
  • Center:Gibson Dove風
  • Bridge:Guild D-212風(12弦)

7.ACOUS 2

  • Neck:ナイロン弦
  • Center:パーラーギター風
  • Bridge:ボディが薄いエレアコ

8.UNIQUE

9.SPECIAL

  • Neck:シンセ
  • Center:ベースシンセ
  • Bridge:オルガン風サスティナー・・・らしい

 

1~4は、まぁ、それっぽいかな?といった印象。ストラトの音とかレスポールの音とか決まった定義なんてありませんからね。5はちょっとデジタル臭いものの、かなり健闘している感じ。Stairway to heavenとかHotel CaliforniaとかMr.Tambourine Manとか弾くとそれっぽく聞こえます。3弦の副弦の音が良いです。

 

6は12弦が良いです。これが一番の目的でした。↓の曲を弾いたら感動しました。PaulのギターとArtのボーカルが美しい・・・


Simon & Garfunkel For Emily, Whenever I May Find Her

 

7のナイロンは・・・ぜんぜんナイロンっぽくないです。他は6のD-18とDoveよりはアコギっぽいかな。

 

8はバンジョーは弦の配置が独特なんでギターの奏法ではらしくなりません。シタールThe YardbirdsのHeart Full Of SoulやThe BeatlesのNorwegian Woodを弾いたら楽しいのなんの。シタールなんてまず買いませんから、これだけでも買った甲斐がありました。ドブロは・・・スライドを弾く人は喜ぶはず。最近スライドをやる人はほぼ見ませんが。

 

9は・・・私は使わないかな。^^;

 

DimarzioのThree-90は、ノイズがほぼなく、クリーントーンからハイゲインまでこなせる感じ。Neck側のクリーントーンに少しReverbをかけた音が特に好みです。

 

ギターとしてはちょっとフレット端の処理が甘いのと、アームが重いことを除けばハイポジションもきれいに鳴りますし、モデリング部分を除いてもギターとしてポテンシャルが高いです。日本製は伊達じゃない。加工と組み込みの精度が高い。

 

まぁ、問題は見た目でしょうね。尖りすぎたデザインで損をしている、過小評価される部分は確実にあると思います。まぁ、ビンテージや杢目を有難がる方がモデリングギターに手を出すとは思いませんけど。

 

もしライブとかセッションで使うなら、EQやTC ELECTRICのBodyRezなんかを使ったらより使える音になるかもしれません。このギター専用のボードでも組んでみますかね。

 

これを買いにいったとき、これも買いそうになりました。機能はStarstreamと似たりよったりなものの、こちらの方がよりギターらしいというか、好みな形をしています。

voxamps.com

 

買っちゃおうかな~。

 

ほなほな。

Y!mobile Android One S7とPocket WiFi 803ZT

気がついたら一ヶ月放置していました。

 

テレワークになって自由時間が増えると思ったら、デスマーチに巻き込まれてかえって自由時間がなくなり、朝も昼も夜もGWも土日も仕事仕事で、きりがないというか何というか。

 

改めて思ったのは、仕切る人次第だな、ということ。

 

さて、今回のネタは解約するはずが機種変更してしまったY!mobileスマホPocket WiFiです。

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スマホは今までNexus 5Xを持っていて、iPhoneがあるので検証用に使ってました。

 

PHSは1997年くらいからずっと使ってるんですよ。携帯の電波が届かないエリアでも使えて、東北の震災のときも主要キャリアが使えない中、普通に使えて重宝しました。

 

だがしかしでY!mobileスマホにするとソフトバンクの回線を使うことになり、他にもスマホを持ってるなら、別に解約してもいいかな!?と思うように。検証ならWiFiが使えればある程度はできますしね。

 

なのに・・・何となく機種変更してしまいました。(笑)

 

まずはPocket WiFi 803ZT。今まではHUAWEIの504HWを使ってました。803ZTは液晶がしょぼくなってます。

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裏面。中にはバッテリーだけが入ってます。

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下面にはUSB Type CポートとUSIMカードスロットが。

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上面には電源ボタン。

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前の機種は使おうと思うと電池切れ・・・なことが多く、話になりませんでした。充電もそれなりに時間がかかりますしね。

 

803ZTは試しに1週間ほど放置して電源を入れたら残り87%になってました。前よりははるかにましです。他にもQRコードスマホで読み込めば接続できたり、いろいろと便利になっている模様。

 

たま~に出社したときにあまりにも貧弱過ぎる会社のWiFiの代わりに使ってますが、通信速度も含めて特に不満はないです。別売りのクレードルもそのうち手に入れる・・・かも。

 

続いて、Android One S7。

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スペックはそこそこで指紋認証とかもなし。いたってシンプルです。

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左側にはSIM&メモリースロット。メモリーカードは256GBのMicroSDを入れました。

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右側にはボリュームと電源ボタン。

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下側にはUSB Type-Cポート。

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この機種を選んだ理由は・・・

  • OSがAndroid 10
  • 値段が手頃
  • 大容量バッテリー
  • 機能が少ない

ってなところです。たぶん、Android 11にアップデートもできる・・・はず。

 

Android 10はサードパーティ製のランチャーを入れるとジェスチャー機能が使えないことを除けば不満なし。

 

バッテリーに関しては、満足行くレベル。他の機種のバッテリーのもちが酷すぎるだけとも言えるかも。これはAndroid端末が出てずっと解消されない課題な気がします。

 

機能面は、指紋認証その他がないことより画面を触ってロック画面に戻らないのが不便だなと感じるくらい? カメラもこれくらいで十分。名写真と呼ばれるものがどんなカメラで撮られたかを考えれば、スペックにこだわるのは(ry

 

電話とメール、SNSができりゃいいんだよ!って人には良い端末だと思います。端末の大きさはiPhone Xと同じくらいで片手で操作しやすいですしね。

 

何だか、外出できないストレスより仕事によるストレスで参ってる気がします。ストレスを発散するために、久々にギターでも買おうかと考えていたり。

 

ほなほな。

 

 

NHK広島開局90年ドラマ『夕凪の街 桜の国2018』の感想

こうの史代さんと言えば、「この世界の片隅に」がとにかく有名になってしまいましたが、私は「夕凪の街 桜の国」を強く推します。

 

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

 

 

一作だけ推薦できる漫画を選べと言われたら、即座にこれを選びます。

 

前に映画化されたことがありまして、正直、内容にガッカリしました。「夕凪の街」の部分が特に。皆実が死ぬ場面が綺麗すぎて、唐突な死の理不尽さが薄れてしまいました。「桜の国」は悪くはなかっただけに残念。

 

ただでさえ実写化は失敗例の方が多く、こうの史代さんの作品は漫画ならではの表現が特徴の一つなので余計、不安が募るわけです。たとえば、七波と東子が洋装店(夕凪の街にも出てくる)の前を通り過ぎる場面から旭と京花が洋装店の前に佇む場面への転換など、表現の巧みさを挙げ始めたらきりがありません。

 

クラシック音楽のようにファンの数だけ心の中に理想形があるとなると、その全てに合わせるのは絶対に不可能です。なのである程度は妥協するか、いっそのこと観るのをやめるかするしかないのかもしれません。

 

さて、今回Amazon Primeで観た、NHK広島が制作した「夕凪の街 桜の国2018」ですが・・・ 

 

素晴らしい!!!

 

原作との違いは

  • 現代パートは2004年から2018年に。
  • 桜の国(一)はすべてカットされて東子の出番はなし。
  • 凪生と東子の娘の風子が東子の代わりに登場。

といった感じ。桜の国(一)がカットされたのは残念ですけど、まぁ、予算や時間の制約があるんでしょう。

 

まず素晴らしいと思ったのは、役者さん達の演技ですね。全員素晴らしい。特に印象に残ったのは、原作では一コマだけ出てきた打越役の佐川満男さん。現代パートでの出番が増えたのは良いアレンジでした。川栄李奈さん、小芝風花さんも素晴らしかった。

 

あと良かったのは演出面。原作はコミカルな要素が随所にあって必要以上に重苦しくさせていないのですが、ドラマでは、原作では3コマで描写されていた、旭が京花にプロポーズする場面(3秒以内に現れた人を嫁にするという下り)で老婆や老人、牛が通りかかる描写をして、原作や原作者の作風を深く理解していることが伺えました。

 

脚本も、桜の国(一)を端折った部分をうまく補い、独自に追加した部分も違和感がなく非常に良い仕事をしています。これぞプロの仕事。安心して観られる作品のありがたみを痛感しました。(某宇宙戦艦のリメイクが酷すぎただけに)

 

一つだけ不満があるとすれば、旭の広島行きの動機ですかね。原作では皆実の五十回忌だからという理由がありましたが、ドラマではそこが弱くなってました。

 

なにはともあれ、100点満点で90点はつけられるドラマだと思います。

 

桜の国(一)を端折らない完全版のドラマかアニメが制作されたらな~。

 

ほなほな。