前回の記事はこちら。・・・書いてたこと忘れたよ。(笑)
改めて・・・
私は基本的に・・・万年筆を改造するのは嫌いです。
たとえば、パイロットのニブでフォルカンというものがあります。両サイドがえぐれた特徴的な見た目をしています。
書き味も独特でエラボーと並んでパイロットの変態兄弟と呼んでいいかと。
で、ですね。普通の万年筆のニブを削ってフォルカン化とかする人がいるんです。でも、ニブの形をフォルカンに似せても当然フォルカンにはなりません。カクノのペン先が乾くからとキャップの穴を塞ぐのと同様に、根拠が明確でない、いきあたりばったりな改造は万年筆の製造に関わる人達に対して失礼であると個人的には思います。いくら安値で自分で買うとはいえ、万年筆がかわいそうです。
脱線はこれくらいにして、万年筆のリペイントの続きを書きましょう。前回はサーフェイサーを吹いたところで終わってました。
サーフェイサーは発色を良くするのと、表面処理がきちんとできているかチェックするために吹いてます。
下のカクノのボディのように表面がきれいになっていればOKです。
穴の縁や浮き出たロゴの部分などは気を使います。
私の愛用のエアブラシです。塗装は秋葉原工作室で行いました。
今回、使った塗料はガイアノーツから発売されている偏光パール塗料です。セーラーのハイエースネオとパイロットのペン習字ペンはプリズムマゼンタゴールドを、ペリカンのツイストはプリズムパープルグリーンを使いました。
コツは、厚塗りしないこと。これに尽きます。色の乗りが悪いと感じても決して焦らず、吹く→乾かす→吹く→乾かすを何度も繰り返しましょう。ホコリなどが付着しないよう気をつけるのも非常に大事です。乾燥させる時間が惜しければ乾燥機を駆使しましょう。
あと、今回、最初は塗料を4倍に薄めて吹いた後、2倍に薄めて吹いてみました。使ったシンナーもそれぞれ変えています。4倍に薄めた状態で5回ほど、2倍で5回ほど吹いてます。
ハイエースネオの途中経過。
アイドロッパー化をやりかけた名残で穴は塞がっています。
縁の部分も一応きれいに発色してます。
続いて、パイロットのペン習字ペン。
持ちての部分は黒のままにしています。パーティングラインが見えてしまっています。まだまだ未熟です。
全部つなげるとこんな見た目になります。
続いて、パープル・グリーンで塗ったペリカンのツイストを。
形が特殊だからか、一番うまくいきました。
色の変化がわかるよう動画を撮ってみました。
まだまだ溶剤臭いので、一週間ほどきっちり乾燥させた後、付着したホコリを取ったりしてからトップコートに入ります。
トップコードに何を使うかは、けっこう悩みます。この手の色の場合、ラッカーのクリアーだと輝きが失われてしまいます。一応、何をどのように使うかは決めています。結果はまた次回!
ほなほな。