撮影の練習を兼ねて、マイスターシュテックの144と145の比較をしてみます。
上が30年くらい前に買った144で、下が去年買った145になります。どちらもカートリッジ式です。お値段は144が新品で23000円、145は・・・70000円くらいだったか? リシュモン傘下になってからは、かなり強気な値段設定になっています。
ホワイトスターは何となく形が違っているような、違っていないような。
145のキャップリングにはPixの刻印が入ってます。これモンブラン筆記具の品質を保証するホールマークのひとつして、ホワイトスターマークとともに1989年から使われているらしいです。
144はもっと古いのでPixの刻印はありません。
145のニブ。
144のニブ。
144の方がシンプルですね。ニブの装飾は柔らかさに影響を与えるらしいので144の方が好みです。
145のペン芯部分。
144のペン芯部分。現行とはだいぶ違います。
コンバーター。上が145で下が144、144についているものは入手困難らしいです。私はモンブランの修理で有名な方に分けていただきました。
現行のものはモンブランのインクを使ってねと書いてあり、中にバネが入ってます。
モンブランの刻印が入っている部分。
裏?側。
旧型のコンバーターは一箇所にまとまってます。
145は極細を選びまして、字幅の方は国産のFと同じくらいです。書き味はさすがに良いです。144も145も私の激弱な筆圧でもスラスラ書けてとにかく気持ちが良い!
面白いのは、昔は嵌合式の方が高級品だったこと。今と正反対です。どちらが良いかは好みの問題でしょうね。私は嵌合式が好きです。
人に勧めるかと聞かれると、正直、悩みます。どうしてもモンブランにこだわるなら、程度の良い中古を勧めます。
書き味を重視するなら、腕の良い職人に調整してもらえばモンブランでなくても問題ありません。最近手に入れた中ではダイヤモンドの仲谷佳登氏に調整していただいたデルタのインシエーメは素晴らし・・・いや、凄まじかったです。もう、言葉で表現するのが難しいくらいでした。
というわけで、次回はデルタの万年筆のレビューでもしてみますかね。
ほなほな。