知り合って10年以上になる友人がいます。
生まれた日が一日違いでギターの弾き方や好きな音楽がほぼ同じ、孤独死確定な私と違って友人には奥さんとお子さんがいますが、まぁ、友達です。
前々からエレキギターを組んでほしいという話がありまして、仕事も落ち着いてきたこともあって取りかかることにしました。ちなみに、基本的に私は依頼は受けません。9割以上のギタリストは既成品をモディファイするだけで満足できると思いますし、プロじゃないんだから安くしろと言ってくる輩の相手をする時間はありません。
今回使うネックとボディはギターワークスさんから買いました。ここのネックは何度か買ってますし、パーツも買ってます。
ギターワークスさんのネックとボディは、吹付け塗装する人ならいきなり塗装に入れるくらいの状態で送られてきます。私は吹付けはやらないので400番、600番、800番、1000番の順でサンディングをしました。
そしておもむろに塗装。毎度おなじみジェルカラーニスのパインを薄〜〜〜〜く塗り重ねます。
2回くらいパインを塗ったら、クリアーを薄〜〜〜〜〜く塗り重ねていきます。
何度も書いていますが、厚塗りは禁物です。ウェスで薄〜〜〜く塗ってはよ〜〜〜く乾かすことを意識しましょう。
何度か塗り重ねると凸凹したりザラついたりします。私の場合、塗り重ねが終わった段階で600番のスポンジヤスリを全体的に撫でるようにかけて平滑にして、2000番までかけて終了にしてます。コンパウンドは使いません。
今回は指板、ヘッド、その他に分けて作業をしてます。メイプル指板は指板も塗装しなければならず、ちょっと面倒です。指板とそれ以外でやり方というか工程は意図的に変えています。
続いてボディ。あまりギターワークスのボディを買ったというブログ記事を見ないので、写真を多めにアップします。材はライトアッシュです。
上側のツノの部分。
バックコンター部分。
エルボーカット部分。
アイチ木材で買うとバターをナイフでぶった切ったような感じで、エッジを丸める必要があり、初心者には難易度が高いです。緻密な作業をしないとエッジの輪郭がおかしなことになります。ドリルで穴を開けた部分のささくれを処理するだけで塗装に入れるのは魅力的です。
ネック同様、私はさらに生地調整をして、ツルッツルになるまでサンディングをします。そして水性ステインのワインレッドで染色。
裏側。
友人からの依頼は暗めの赤、ということなのでこの上からライトオークのニスを塗り、さらにウォルナットのニスを塗ったのがこちらになります。
裏側。木目は生地の濃淡がはっきり浮き上がってきます。
このやり方はGibson SGのリフィニッシュをしたときに思いついたやり方です。
プロの職人さんもステインで染色してからサンディングシーラーを吹いて、その上から他の色を吹くことで深みや立体感を出しています。
色はとりあえず依頼主からOKが出たので、この上からクリアーを重ねつつ、コントロールキャビティに導電塗料を、トレモロキャビティなどを黒く塗っていきます。
夏の工作ですな。(笑)
ほなほな。