早いものでもう11月。2018年もあとわずかですね。
昨日から散々批判してきました「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」第六章「回生篇」が公開されています。一応、観てはみましたが、まだまだ鑑賞されていない方もいるはずなので、ネタバレ込みの感想はまた後日。
昨夜テレビで放送された「紅の豚」を観たら格の違いを感じて書く気が薄れた・・・かどうかは胸にとどめておくことにします。(笑)
さて。
歴代のヤマトシリーズで唯一、リアルタイムでの視聴を放棄した復活篇のディレクターズカットを観てみました。当時、あまりに評判が悪かったのと、「まだヤマトやるの?」という思いがあり、スルーしました。2202を観る上で何かしら参考になるのかと思って観てみた・・・というのが今回のお話。
舞台は完結編の17年後、移動する巨大ブラックホールが地球を飲み込むことがわかり、人類は2万7千光年先の星系への移住を計画します。ちなみに、イスカンダルは14万8千光年なのでだいぶ近いです。当時のヤマトでも一ヶ月半くらいで到着しますね。
物語は旗艦ブルーノアが率いる移民団が謎の敵にフルボッコにされるところから始まります。艦船のデザイン、艦内のデザイン、パネルの表示、すべてが超絶にダサいです。
特にパネルは英語と日本語が入り乱れ、表示内容も意味不明、おまけに8門ある主砲の操作は環境にいる戦術長が操作!? さらに、艦載機を射出するときに両翼が前に開くんですが、着艦するときはどうするのかと。
移民船を守る艦隊の中にはスーパーアンドロメダもいて、艦長は雪。ワープで逃げる寸前に艦橋が被弾して、何故か全裸に。敵の兵器は服にだけ作用するようです。ここは大爆笑しました。古代と結婚して娘もいい年齢なのに、若々しいのはファンサービスなのでしょうか。
・・・この調子で書いていくと長くなりすぎるので端折ります。
古代は世捨て人のようになり、貨物船の船長として家族を放置して宇宙を放浪しているようです。燃え尽きたってやつですかね。そこに長官になった真田さん(顔が酷い)から「戻ってこい」と言われて、何故か漂流してきたブルーノアで敵を倒した後、氷塊の中で復活したヤマトに乗って移住先を目指します。
復活したヤマトの乗組員は古代と徳川太助以外は新キャラで、デザインその他諸々、好き嫌いは分かれそうな印象です。私は折原以外は嫌いです。旧作でいうところの島と加藤、佐渡先生と山本が同じキャラクターになってるのもなんだかな~。戦闘中に医者がいない、操艦は艦長がやるってねぇ・・・ キャラクターの動きもチープで違和感を感じました。
そうそう、折原が艦橋から第三艦橋まで移動するギミック、バカバカしすぎませんかね? 大昔のロボットアニメじゃあるまいし。
今回の星間国家連合で艦船のデザインもバラバラです。ここらへんは割と違和感はなし。敵艦隊の一つ、エトスの艦隊司令は良いキャラクターでした。
移住先のアマールという星も星間国家連合に所属していて、ヤマトと一緒にヤマトと共に戦います。エトスの艦隊司令は特攻して死亡。相変わらず特攻が好きなのね。
それからはお約束の巨大要塞が出てきていつのまにか味方は全滅、お約束のヤマト単艦で戦って敵を倒すわけですが・・・
- 味方弱すぎ。
- 波動砲連射はバカバカしい。
→連射しているのに横並びに進む波動砲に爆笑。 - ラスボス?のメッツラーの変身後のデザインが酷すぎる。
→ゴッドサイダーかよw - 副長の特攻にうんざり。マンネリにも程がある。
この後、真田さんや佐渡先生は地球に残り、古代は娘を救って(ここのご都合主義も酷すぎる)地球は結局、ブラックホールに飲み込まれて消滅。懐かしい艦船やらヤマトの2番艦がちらっと出てきた後、ヤマトは銀河系中心部に向かって旅立ちます。
全体的には、思っていたほど酷くはありませんでした。が、人に勧めるか?と聞かれたらNOと答えるでしょう。
マイナス点としては
- 物語が陳腐。
- 音楽が残念。
→クラシックを使うのはいいけど銀英伝の劣化版。 - 魅力がないキャラクターばかり。
→特に双子と小林。・・・小林w - 絵ではなくセリフで説明するのはNG。
→SUSの非道さとか。 - メカデザインがヤマトに合っていない。
→地球側は特に酷い。 - パネルのデザインも酷すぎる。
→2202も同様。 - CGがチープさに拍車をかけている。
- 敵が連合の割に弱すぎ。
→短期間で崩壊しすぎ。 - 細かいところが雑すぎる。
→常に波動砲が撃てて、戦術長が勝手に撃とうとする。
ってなところでしょうか。メカデザインが酷かったり、軍隊なのに秩序がまったくない(階級関係無しでタメ口、名前で呼ぶとか)ところは2202につながるなと。(笑)
正直、ヤマト自体、「新たなる旅立ち」以降は評価に値しないと考えています。「兵隊やくざ」の方がよっぽどストーリーの幅があります。
ヤマトが金太郎飴みたいな作品を出し続けている間に、漫画にせよアニメにせよ進化してきています。ハリウッド映画の原作になるくらい。復活篇はヤマトシリーズの中では観られるレベルかもしれませんが、数多の作品の中では下から数えたほうが圧倒的に早いでしょうね。
次回はこないだ衝動買いしたベースのレビューをします。
ほなほな。