久々にギターを買いました。エレキギターを買うのは・・・Zemaitis以来!? 最近、ベースばっかり買っていたので本当に久しぶりです。
買ったのはVOXのStarstreamです。生産完了と書いてあったのもありますが、開発に携わったギタリストの浅野孝已さんが亡くなられたことが大きいです。
このギターはいわゆるモデリングギターで、どんなギターなのかは下の動画を観てください。
VOX「Starstream Type 1」を徹底レビュー!(ゴダイゴのギタリスト浅野孝已スペシャルインタビュー)
VOX「Starstream Type 1」を徹底レビュー!(ゴダイゴのギタリスト浅野孝已が全音色を試奏)
私が今回買ったのは高い方の製品で、
- 24フレット
- ピックアップはDiMarzio Three-90
- 電源を入れずに演奏できるパッシブ・ピックアップ・モードを搭載
という違いがあるみたいです。キルトメイプルトップにしなかったのは見た目の好みの問題です。
ヘッド。個人的にペグからブリッジまで一直線になっているデザインが好きです。
ヘッド裏。日本製でペグは安心のゴトー製です。そのうちマグナムロックに変えるかも。
ポジションマークはアバロンっぽいです。指板はローズで良い色をしています。
ボディ。マホガニーにフレームがついています。何というか、凄い形です。
DiMarzioのThree-90。シングル、ハム、P90の3種類の音が出るそうです。このモデルでは音色の切り替えはできず、ハム固定になっている模様。
ブリッジは2点支持でサドルの高さ調整するネジ位置が独特です。ピエゾも内蔵しています。
コントロールはボリューム、トーン、PUセレクター兼モデル切り替えスイッチとなってます。ノブはメタル製に交換したいですね。
ジャックはマホガニーの部分に樹脂製のパーツをつけてそれがフレームを貫通している状態になってます。
ジャック部分を裏から見たところ。
ストラップピンは置くことを考えたのか、2本ついてます。
ボディの裏側。
バッテリーは単三電池を4本使います。15時間持つんだとか。これは充電できるタイプに変えます。
パネルを外すとこんな感じ。ぎっちり詰まってます。これを見てPUの切り替えスイッチの増設を諦めました。(笑)
AREOS-Dシステムによるモデリングを操作する部分。私が買った製品は電源オフでも使えます。その場合はDimarzioのThree-90から音を拾います。
使える音色はこんな感じ。Neck、Center、Bridgeはセレクターの位置を指します。1~5のエレキ系はOverDriveがかけられて、それ以外のアコギ系はReverbがかかります。
1.SINGLE
2.B TWEEN
- Neck:ストラトのNeck + Centerのハーフトーン
- Center:ストラトのCenter + Centerのハーフトーン
- Bridge:ストラトのCenter + Bridgeのハーフトーン
3.BUCKER
4.MODERN
- Neck:シングルコイル
- Center:シングルコイル
- Bridge:ハムバッカー
5.12 STRING
- Neck:全ての弦のオクターブ下を同時出力
- Center:普通の12弦と同じく、1~2弦はユニゾンで3~6弦はオクターブ上を出力
- Bridge:全ての弦のオクターブ上を同時出力
6.ACOUS 1
- Neck:Martin D18風
- Center:Gibson Dove風
- Bridge:Guild D-212風(12弦)
7.ACOUS 2
- Neck:ナイロン弦
- Center:パーラーギター風
- Bridge:ボディが薄いエレアコ風
8.UNIQUE
9.SPECIAL
- Neck:シンセ
- Center:ベースシンセ
- Bridge:オルガン風サスティナー・・・らしい
1~4は、まぁ、それっぽいかな?といった印象。ストラトの音とかレスポールの音とか決まった定義なんてありませんからね。5はちょっとデジタル臭いものの、かなり健闘している感じ。Stairway to heavenとかHotel CaliforniaとかMr.Tambourine Manとか弾くとそれっぽく聞こえます。3弦の副弦の音が良いです。
6は12弦が良いです。これが一番の目的でした。↓の曲を弾いたら感動しました。PaulのギターとArtのボーカルが美しい・・・
Simon & Garfunkel For Emily, Whenever I May Find Her
7のナイロンは・・・ぜんぜんナイロンっぽくないです。他は6のD-18とDoveよりはアコギっぽいかな。
8はバンジョーは弦の配置が独特なんでギターの奏法ではらしくなりません。シタールはThe YardbirdsのHeart Full Of SoulやThe BeatlesのNorwegian Woodを弾いたら楽しいのなんの。シタールなんてまず買いませんから、これだけでも買った甲斐がありました。ドブロは・・・スライドを弾く人は喜ぶはず。最近スライドをやる人はほぼ見ませんが。
9は・・・私は使わないかな。^^;
DimarzioのThree-90は、ノイズがほぼなく、クリーントーンからハイゲインまでこなせる感じ。Neck側のクリーントーンに少しReverbをかけた音が特に好みです。
ギターとしてはちょっとフレット端の処理が甘いのと、アームが重いことを除けばハイポジションもきれいに鳴りますし、モデリング部分を除いてもギターとしてポテンシャルが高いです。日本製は伊達じゃない。加工と組み込みの精度が高い。
まぁ、問題は見た目でしょうね。尖りすぎたデザインで損をしている、過小評価される部分は確実にあると思います。まぁ、ビンテージや杢目を有難がる方がモデリングギターに手を出すとは思いませんけど。
もしライブとかセッションで使うなら、EQやTC ELECTRICのBodyRezなんかを使ったらより使える音になるかもしれません。このギター専用のボードでも組んでみますかね。
これを買いにいったとき、これも買いそうになりました。機能はStarstreamと似たりよったりなものの、こちらの方がよりギターらしいというか、好みな形をしています。
買っちゃおうかな~。
ほなほな。