ジャンルを問わず、ライブ盤って好きなんですよ。後から手直しするアーティストもいるみたいですが、昔のアーティストのライブ盤は名盤が多いと思います。
まず、Jimi Hendrix。公式に発売されているMonterey Pop FestivalやWoodstockの音源、Bob DylanとThe Bandの”Before the Flood”、The Allman Brothers Bandの”At Fillmore East”などなど、素晴らしいアルバムばかりです。
PaulはS&G時代もそうですが、スタジオでより力を発揮するタイプで、スタジオ・アルバムの再現をライブでやるのはほぼ難しい場合が多い印象があります。”The Boxer”とか。ソロになってからはバンドでやる想定の曲がほとんどで、ツアーでは大規模な編成を組むことが多いような。(たまにソロでやってたりもしてました)
で、今回取り上げる”Live Rhymin'”は中期?までのS&G時代を彷彿とさせるシンプルな構成になってます。
収録曲は下記の通り。リマスター版は2曲追加になっているそうな。(買わねば)
- Me and Julio Down by the Schoolyard
- Homeward Bound
- American Tune
- El Cóndor Pasa (If I Could)
- Duncan
- The Boxer
- Mother and Child Reunion
- The Sound of Silence
- Jesus Is the Answer
- Bridge over Troubled Water
- Loves Me Like a Rock
- America
1~3と12はPaulの弾き語り、4~6はUrubamba(Los Incas)との共演、7、8、10、11はThe Jessy Dixon Singersとの共演、9はThe Jessy Dixon Singersのみの演奏になっています。
スタジオでより力を発揮するタイプとはいえ、演奏技術もずば抜けているので弾き語りのレベルも半端ないです。
Paul Simon Live Rhymin' Track 1 - Me & Julio Down By the Schoolyard
Urubambaと共演した曲はオリジナルでも共演しているので安定した出来栄え。オリジナルでは共演していない6はライブ盤の醍醐味が味わえます。
Paul Simon Live Rhymin' Track 6 - The Boxer
このアルバムの素晴らしいところ・・・というか、Paulの凄さが感じられるのはゴスペル・グループThe Jessy Dixon Singersとの共演ですね。
レゲエがゴスペルになっているこれとか
Paul Simon Live Rhymin' Track 7 - Mother & Child Reunion
S&Gの初期のヒット曲もゴスペルに。
Paul Simon Live Rhymin' Track 8 - The Sound of Silence
S&G最大のヒット曲でArtの美声が際立っていたこの曲も・・・
Paul Simon Live Rhymin' Track 10 - Bridge Over Troubled Water
"Bridge Over Troubled Water"はこのテイクとPaulがギターで弾き語りをしたデモテイクが一番好きです。このアルバムのテイクはオリジナル以上にソウルフルで感動的です。
Bridge over troubled water Paul Simon (Demo)
大ヒットする類のアルバムではないものの、音楽通をうならせる出来の名盤・・・と断言したいです。ライブでのアレンジの巧みさ、いろんなユニットと組んでも他のジャンルを大胆に取り入れてもPaulの音になってしまう凄さ、S&GのSで終わらせるのは失礼すぎる稀有な才能、能力であるとファンとしては強く言いたいです。
本当に、何故に日本では評価が低いのか・・・orz
次回はグラミー賞を受賞したアルバムの紹介をします。
ほなほな。