Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

今さらガルパンにハマった。(2)

TV版とOVAを4周して、劇場版を3回鑑賞、さらに最終章の1話と2話を観て、3話を最寄りの映画館で4DXで観ました。(重症)

 

まだ本編を観てサントラを買ったくらいで、特典映像を観たりドラマCDに手を出したりグッズを買い漁ったりプラモ買いまくったり大洗に聖地巡礼してないから重症じゃないと思ってます。

 

JOJOに喩えるなら、時間を止められるようになったばかりの承太郎みたいなもんでしょう。たぶん。

 

重症化したっていいじゃない。

 

さてさて、今回は劇場版の感想を書いていきます。

 

TV版で大洗女子学園が全国大会で優勝を成し遂げて廃校を免れた後の話になります。

 

最初に観たときの感想は、「王道」にして「お祭り」

 

6年前の作品なのでネタバレ全開で行きます。

 

大雑把な話の流れは大洗女子学園+知波単学園 vs 聖グロリアーナ女学院プラウダ高校エキシビションマッチ→やっぱり廃校→日常?パート→大学選抜 vs 大洗女子学園といった感じ。

 

ド迫力なエキシビションマッチ

相手は聖グロリアーナ、舞台は大洗とTV版の4話がいろんな意味でスケールアップした感じでした。戦闘シーンの長さ、派手さ、車両数、そして主人公達の成長。

 

大洗女子学園と組む知波単学園はTV版で一瞬出てたような? 馬術が得意そうな西隊長が率いる日本戦車部隊。マニアがニヤニヤしそうです。勝利より突撃して潔く散ることを重視するのは、正直、ちょっと複雑な気分になりました。ちょっと安易かなと・・・最初は思ってました。

 

4話を彷彿とさせる場面(割烹旅館 肴屋本店が破壊されたり駐車場の場面など)、KV-2にド派手に破壊される大洗の街、知波単学園の活躍(?)、聖グロリアーナの新戦力、そしてダージリンとカチューシャのコンビネーションと見応えがありました。これは聖地巡礼したくなりますわ。

 

物語の”緩”となる日常パート

参加者が風呂で親交を温める中、生徒会長の杏が呼び出し。待っていたのは廃校の連絡。某宇宙戦艦のアニメ同様、約束を「口約束は無効」と反故にするのは胸糞ですわ。

 

この部分は強引というか安易に最初は感じられました。優勝までしたのにありえんだろうと。しかし、何度か観ていたら、世界大会の誘致が絡んでるんだろうなと。他の学園と統合するのではなく、バラバラに分配するという描写でピンときました。組織の偉い人達が犯しがちなミスを上手く描いている、と今は思ってます。いちいちセリフで細かく説明しないのは良いです。尺は限られてますからね。

 

学園は立ち入り禁止となり、反抗したら学園艦で働く人々の再就職はなし、戦車も文科省の管理下へ・・・とTV版にはなかった酷く憂鬱になる展開。

 

みほが里帰りしたり、やさぐれた風紀委員がうさぎ小屋?で暮らしたり、ウサギさんチームがサバイバル生活でたくましさを発揮したり、バレーの練習に勤しむアヒルさんチーム、運転技術の工場に励むレオポンさんチーム、ちょっと影が薄かったアリクイさんチームが筋トレの鬼と化す描写などなど、退屈になりがちな部分をうまく緩和する演出は良かったです。それでも退屈だと感じる人はいるかもですが。だがしかしで、この部分は非常に重要です。

 

TV版に出てきた自衛隊のお姉さまやみほの母親が動いて、大学選抜と大洗女子学園の試合が決定。天才少女が率いる大学選抜は社会人に圧勝する猛者です。バーベルを軽々と投げ捨てるアリクイさんチームには吹き出しました。というか、さりげなく時間の経過が描かれているのが良いですね。

 

王道過ぎて最高な対大学選抜戦

大学選抜30両に対して大洗女子学園は8両、しかもフラッグ車を倒すのではなく相手の全車両を倒さなければならない殲滅戦。どう考えても勝てそうにない状況でも、「退いたら道はない」と毅然と言う主人公に涙が出そうになりました。強くなったんですね。

 

聖グロリアーナのダージリン(何故か”様”とつけたくなる)から各校への意味深なお茶会の誘いから、試合開始直前の「待ったぁ~~!!」から、物語は緩から急に文字通り急転します。仲間が助けに来る王道パターン。過去、数多の作品で使われたやり方なのに、燃えます。あと、大洗女子学園の制服姿に萌えます。

 

今まで各キャラクターを丁寧に描写したから、盛り上がるんですよ。22両できた知波単学園、CV33だけで来たアンツィオ学園にクスッとなりました。(笑)

 

上映時間の半分に渡る戦闘シーンは、序盤のエキシビションマッチ以上にド迫力でした。カール自走臼砲が出てきてミリタリーマニアは狂喜でしょう。何それ?な人もビビる大火力・・・というか、さすがにこれ死ぬだろうと。

 

戦略と戦術描写が巧みなのは相変わらずで、黒森峰とプラウダで編成された右翼を挟撃しつつカール自走臼砲で攻撃するエゲツないやり方でプラウダはカチューシャ以外全滅。死者が出ないのにクラーラ達が囮になってカチューシャを逃す場面は涙腺を刺激しました。TV版で大洗女子学園がプラウダと試合をしたとき、大洗側の被撃破ってノンナ1人によるものだったのに、そのノンナが序盤で脱落したのは大学選抜の強さを表す巧みな描写でした。KV-2のクルーとクラーラも印象的でした。

 

知波単学園と同じく、劇場版でいきなり出てきた継続高校はかなり目立ってました。何でやりとりないのに助けに来たんだ?と最初思ったんですけど、集めたのは聖グロリアーナでした。(笑) アヒルさんチーム発案の「殺人レシーブ作戦」でのBT-42の活躍はプラモの売上にかなり貢献したでしょう。ジョン・クリスティも草葉の陰から喜んでるはず。

 

何気に一番活躍?したのは知波単学園でしょう。突撃しかしなかったのが、ゲリラ戦で大学選抜チームを翻弄ですよ。ウサギさんチームのファインプレー(射撃が超上手くなってる)で包囲網を脱出してからは相性が良さそうなアヒルさんチームと組んでさらに活躍してました。

 

戦力になるのか?と思ったアンツィオ学園も車両の特性を活かして重要な役割りを果たしてました。カバさんチームもアンツィオ直伝(笑)のマカロニ作戦ツヴァイで活躍してました。

 

30両も出ているのに、それぞれ見せ場があるって凄いことですよ。しかも、TV版から観ていると過去の戦術の応用や各キャラクターの成長が感じられてさらに楽しめるという。

 

そこからのチート級なラスボスの登場。みほ&まほコンビ以外、全員一撃で撃破されてるんですよね。

 

ラストバトルはなんとほぼセリフなし。エンディングもセリフなし。エンディングのまほの笑顔、みほとまほのやりとりを笑顔で見守るあんこうチーム(TV版では不安そうな表情でした)が良かった~。アンツィオ学園の3人がかわいすぎて萌え死にそうになりました。

 

このブログは劇場版を観ながら(4回目)書いてるんですが、スタッフは観客の喜ばせ方、作品の魅せ方がよくわかってるな~と感心しました。短期間のうちに何度も見返そうと思う作品って、あまりないんですよ。劇場版も小ネタの宝庫ですしね。ネットニュースの記事とか。

 

TV版もOVAも劇場版も、何度も何度も観るんだろうな~と思います。ハマった皆さんの気持ちがわかってきました。

 

次回は最終章の感想でも書いてみます。

 

ほなほな。