Something So Right

大洗在住のSEなおっさんが趣味の楽器いじりや模型製作、万年筆いじり、サイクリングその他について書いています。

劇場版「若女将は小学生!」を今さら観てみた

骨伝導イヤホンはまた他の日に。

 

私はアニメファンではありません。大昔はいろいろ観てましたが、働くようになってからは、よほどのことがないと観ません。けいおんなんか、10年くらい経ってからやっと観たくらいで。アニメ好きな方が話題にする作品はほとんど観てません。

 

というわけで、Twitterで知り合った方がいつだったか話題にしていた「若女将は小学生!」もスルーしていました。Amazon Primeで何観よっかな~と物色しているときに見つけて、何となく観てみたら・・・

 

おっさん大号泣

 

100点満点で100点。

 

ここまで「良い!」と思えたものは、他に思い当たりませんでした。

 

まぁ、虐待してるだけとか、過酷過ぎるとか、いろいろ言われてるみたいですけど、震災の二ヶ月後に現地に行って見たものと比べれば軽い方ですわ。現地の臭いは10年過ぎてもまだ頭にこびりついてるし、現地で見たものを思い出すと吐きそうになるし、たまに夢にも出てくるし。

 

脱線する前に戻りましょう。

 

あらすじは、小学6年生の”おっこ”が交通事故で両親を亡くして、温泉旅館を営む祖母に引き取られ、祖母の幼馴染だった幽霊のウリ坊との会話(他人には聞こえない)が誤解を生んで旅館の若女将になることになり、旅館に来る客やクラスの同級生との交流で成長していく~といった感じ。

 

よくありがちな話を、ファンタジーの要素を入れることで既視感やマンネリ感から脱却できています。

 

旅館に来た時はクモやヤモリにビビって大騒ぎしていたのが、平気で手で触るようになったりと、演出が巧みなんですよ。批判が大好きな私がツッコミができないくらい、全体的に完成度が高いです。

 

原作?では、途中から舞台が旅館でなくなったり、子鬼の鈴鬼が中心になったり、魔界に行ったりするようですが、映画は旅館が舞台のままで、まぁ、その方が良いと思います。魔界まで行ってたら褒めません。北斗の拳ドラゴンボールみたいな無理やりな引き伸ばしみたいに感じてしまいます。

 

物語のハイライトは、旅館に来た家族連れの客の父親が、自分の両親を殺してしまった運転手と知った場面。旅館に来てから築いた人々との縁が主人公を立ち直らせ、罪悪感から他の旅館に移ろうとする家族に春の屋旅館の若おかみであること、"花の湯温泉のお湯は誰も拒まない"ことを伝えて留める場面で涙腺が崩壊しました。子供の成長に感動する親の気分がわかったというか。

 

エンディングは心がスッキリする内容で、ここまでカタルシスを感じる映画は久々だなと感じました。変に含みなどを持たせずに完結させるのって大事ですよ。脚本、構成、演出、声優陣の仕事、どれもが高レベル。素晴らしい。

 

調べたところ、公開直後は興行成績が低かったのが、ネット上での評判が高く、結果的に予想の3倍の興行収入になったんだとか。もし、上映時に知っていたら何度か観に行ったでしょう。

 

色気やら萌えやら戦闘やらではなく、物語だけで勝負する作品が、もっと評価されるようになると良いなと思います。はい。

 

円盤は、Blu-ray コレクターズ・エディションを買わせていただきます。

 

アニメには興味がない、という方にも観ていただきたい。ホームドラマが好きな方には特に。

 

批判しないでいられるって良いですね~。

 

ほなほな。

※ネタバレあり※ 閃光のハサウェイを観てきた

ヤマトだけ観て帰るのはもったいない、というわけで「閃光のハサウェイ」を観てきました。

 

原作は初版を読んだ記憶があります。登場人物やMSの名前と結末を何となく覚えているレベルです。

 

原作の方は「逆襲のシャア」の小説版の一つ「ベルトーチカ・チルドレン」の続編で、そちらではクェス・パラヤはハサウェイに殺されていますが、劇場版ではチェーン・アギに殺され、ハサウェイはチェーンを殺しています。個人的には劇場版の展開は好きではないです。いろいろ理由をつけて味方殺しをした証拠が残っていないにせよ、ハサウェイが味方殺しをしたことを秘密にするのはいかがなものかと。

 

今回公開される劇場版「閃光のハサウェイ」は劇場版「逆襲のシャア」の続編になるわけで、クェス関連の描写がどうなるのかは見どころの一つになりますね。

 

そうそう、今回は福井晴敏氏が絡んでないんですよ。UCもNTも好きではなく、ヤマトやハーロックの惨状を知ってますから、安心して観られます。

 

あらすじは、地球を守るために全人類は宇宙に出るべき、というシャアと同じ理想を掲げたハサウェイが差別政策を行う官僚や議員(貴族化しているらしい)を粛清する~といったもの。

 

黒幕は連邦軍の将軍らしく、それで兵器を揃えたりできたようです。

 

あらすじの解説は端折るとして、良かったと思った部分を挙げていきます。

 

映像美が素晴らしい

後半の戦闘シーンが夜間の戦闘だからか暗くてよくわからん状態だったことを除けば、全体的に映像は凄かったです。ハサウェイ以外は新キャラということもありますが、「誰これ?」みたいな部分はなし。NTのマーサみたいなことはありません。ハサウェイがハサウェイに見えます。

市街戦の描写が凄い

初代でも巨大な薬莢が降ってくる描写があって斬新的でしたが、今作での市街戦の描写も凄かったです。MSは実際に存在しないのに、市街地で戦ったらこうなるのか、と現実感を感じさせる描写でした。

声優陣も良い仕事をしている

ハサウェイ役が今までと変わったそうです。声優にはほとんど興味がないので、特に問題は感じませんでした。ギギ役は声が幼すぎないか?と思ったものの、大人と子供が同居したような、良くも悪くも女を感じさせる演技で、とても良かったです。ガンダムのヒロインでこういうのいるよねって感じ。クェスに通じる部分も感じました。

ペーネロペーが怪鳥っぽい

ペーネロペーが飛ぶときの音が独特で、怪鳥っぽかったです。これは好き嫌いが分かれそう。惜しむらくは、ペーネロペーにしろ、クスィーにしろ今までと何が違うのかなど説明がなかったこと。今回はMSが登場したり戦うシーンで誤魔化す気はないようで、良い意味で抑えめというか控えめになっている印象を受けました。いいぞ、いいぞ。

脚本と演出のバランスが良い

ヤマトで言えば、「波動砲を撃たないとつまらない」みたいな人にはつまらなく感じるかもしれません。私が良いと感じたのは、ハウンゼンの乗客やダバオの住民の描写でした。たとえば、ハサウェイとタクシー乗務員との会話とか。「逆襲のシャア」終盤のアムロとシャアのやりとりを思い出しました。

 

戦闘シーン以外に力を入れる試みは、おおいに評価したいです。単なる販促用の作品になってはいけません。

 

続いて、いまいちと感じたところ

 

全体的に説明不足

さりげない描写とかはよく出来ているのに、地球がどんな状況なのかなど、もう少し説明がないと観客は理解できないだろうな~と感じました。長台詞で説明とかは勘弁ですけどね。そのあたりはもう少し工夫してもらわないと、続きを観てもらえなくなるのでは、と少し危惧しています。

画面が暗くてよくわからない

終盤のクスィーとペーネロペーの戦闘は、暗くて何がなんだかわかりませんでした。唐突にアムロの幻影?が出てきたのも謎でした。亡霊なのか、意識体なのか、過去のやりとりを思い出したのか、あの描写はちょっといまいちでした。

 

まぁ、全体的には良かったです。UCやNTから感じた不快感はなし。「とにかくMSを出せ! 戦闘シーンを出せ!」という方以外にはおすすめできます。

 

特定のスタッフに依存せずに作品を展開できる間は、ガンダムは安泰そうですね。

 

次回は骨伝導イヤホンのことでも書いてみます。

 

ほなほな。

 

 

※ネタバレあり※「「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択」を観てきた 後編

今回は本編の感想になります。

 

インタビューでは

  • NHKスペシャルみたいにする
  • 真田が語り部になる
  • 1969年からスタートする
  • まだ観たことがない人への乗船タラップにする
  • 現代日本の鏡像」として描く

といったことが語られていました。もっとも、福井晴敏氏の大言壮語には散々萎えさせられてきていたので、期待はしていませんでした。

 

ていうかね、福井晴敏氏には言いたいことがあるんです。

 

現代の写し鏡とかどうでもいい

 

まず、娯楽作品として成立するものを作って、その中に社会批判なり社会風刺を混ぜなさい。

 

ヤマトやガンダムハーロックなど既存の作品を利用するな。

 

そもそも、「現代の写し鏡」って何ですか? 私やこれを読んでる皆さんが鏡を見た時、そこに映るものは同じですか?

 

福井氏は声優の山寺宏一氏との対談で、毎年のように宇宙人が攻めてくるヤマトの世界と、災害が頻繁に起きる現代との類似性について語っていますが、たとえば東北の震災で、

  • 被災した方(自宅も失った)
  • 被災した方(自宅は残った)
  • 被災した方(家族を失った)
  • 被災した方(家族は無事だった)
  • 被災した地域にいた方
  • 被災した地域に行った方(ボランティアなど)
  • 被災していない地域にいた方

それぞれが震災で感じたものや経験したことには、埋めがたい差があります。それは震災の二ヶ月後に現地にボランティアとして行き、過ごした経験からわかります。被災していない地域にいて、テレビやメディアを通して被災地を観た人たちが、現地にいた人たちが視覚、触覚、嗅覚で感じたものを共有するのは非常に難しいと思います。

 

福井氏が対談で使った言葉を借りれば、「肌身で感じ」ることなんてできないんですよ。そんなに世界は、現実は、単純でもなければ甘くもない。この部分で勘違いをしている間は、彼が関わる作品はろくなものにはならないでしょう。

 

では、ネタバレありの感想いきます。

 

1969年云々というのはアポロ11号の発射シーンのみ。続いて、第二次大戦後の地球では大きな戦争が起きず、鎮魂の意味で海底に沈んだ戦艦大和を引き上げて、改修して、また沈め・・・いや、その頃、どれだけ技術が進歩したかわかりませんけど、腐食崩壊が進んだ大和がその頃、どんな状態になっているかを考えたら、コストがかかるなんてもんじゃありません。さらに、それを改修って。(笑) ゼロから作った方が早いでしょうに。

 

「旧作ではヤマトは大和の中に作ったが、実際は大和はバラバラの状態だった」 その矛盾を解消するアイデアとしては、極めて安易だったと言わざるをえません。改修した大和が2199年にあそこまでボロボロになったのは何故かという疑問も生じます。ここはあえて描かないでも良かったと思います。描くなら、大和がどんな存在なのか掘り下げないと。

 

続いて、火星への進出と内惑星戦争の描写。地球では戦争が起きなかったのにあっさりと戦争が起きたんですね。そこは置いておくとして、ここはもっと尺を取っても良かったかと。異星人の技術を取り入れた火星側との戦いはもっと掘り下げてほしいと思える出来でした。この部分に関しては絶賛します。若い頃の沖田さんや土方さんとかを出しても良かったかも。

 

2199パートも素晴らしいの一言。第二次火星沖海戦は特に素晴らしく、新規に追加した部分も2199テイストで文句なしの出来でしたね。このあたりまでは、尺の短さを感じつつも、それなりにドキュメンタリータッチで2202の汚名返上と言っていい内容になっていました。時間にして、ここまででだいたい30分くらいでした。

 

2202パートにに関しては、ただの総集編になってました。岩から巨大戦艦が出てくる部分はカットされてましたけど、250万隻の巨大戦艦や病的なひし形メドレー、タコみたいな都市帝国、大量のロボに支えられて波動砲を撃つヤマト、クルーに子供を産ませるG計画、銀河の強力でパワーアップした波動砲とキーマンの特攻でも復活する方舟のコアなどはそのままでした。

 

2202で何を描きたかったのかは本編より伝わってきました。縁が和を生み、その力で敵に立ち向かうのは悪くないです。だがしかしで、古代や真田が2199とは性格が変わってしまったのは本当にいただけません。古代なんかUCのバナージと同じですからね。既存ファンにとっては2199とテイストが悪い方向に変わってしまったことを改めて確認しただけで。

 

2199パートまでは素晴らしい出来だっただけに、60分ほどかけた2202パートが単なる総集編になったのは残念でした。デザインや一部の描写以外は否定できないということかもしれません。

 

距離的、技術的なヤマトの旅の困難さの描写を追加したり、説明不足な部分を補足することにもっと力を入れていれば、新規ファン向けな内容になったでしょうね。大和がヤマトになった意味など、もっと描きようはあったはず。脚本家の力量不足ですね。

 

2199パートまでは100点満点で85点、2202パートは3点といったところでしょうか。

 

次回は「閃光のハサウェイ」のレビューを書く予定。

 

ほなほな。

※ネタバレあり※「「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択」を観てきた 前編

2202があんな出来だったんだから、やめときゃいいのにねぇ。

 

今回の総集編とこれから公開される続編で話題になったことといえば、少なくとも私の周りでは小林誠副監督が参加するかどうかでした。いろいろな噂が錯綜していて、最後のスタッフロールが見どころの一つになっていました。

 

小林誠氏と言えば、ガンダムファンにとっては機動戦士ZガンダムZZガンダムに参加したデザイナーの1人で、モデラーにとっては横山宏と並ぶミキシングビルドの元祖、ヤマトファンにとっては復活篇の監督代行、2199のセットデザイン、そして、2202の副監督を務めたことで知られていました。

 

元々、私は声優を含めたスタッフには興味がないんですよ。名前もほとんど知りません。基本的には「世に出た作品がすべて」というスタンスです。裏方が目立ちすぎるのは良くないことと考えます。

 

 

小林誠氏を意識したのは、2202に関するネタバレをSNS上で何度も行ったことでした。その結果、本編が氏のネタバレの答え合わせのようになってしまいました。

 

正直な感想を書いていたからか、私は早い段階でブロックされていました。中には氏に絡まれてブロックされた方もいたそうです。氏が信頼筋と呼んだり、好みに合う女性は試写会に呼ばれたり、いろいろ恩恵を受けていたようで、その時点で「小物だな」と感じました。権力に今まで縁がなかった反動で暴君になった、といったところでしょうか。

 

それもそのはず、各模型誌との関係は最悪で本は絶版だらけ。私はプラモにチベット仏教の仏具である摩尼車を付けているのを見て、心の底から嫌悪感を感じました。あれを載せる出版社もろくでもないですがね。

 

艦船が出てくるオンラインゲームにも参加しているそうで、彼のデザインを無効にする機能が実装される始末。外国の戦艦に漢字のマーキングがついたり、場違いな文言が描かれたり、空き缶のような構造物がついていたりと、摩尼車の件と同様に、他者や他国に対して配慮や尊重ができないことが伺えます。

 

2202でも小林誠氏はアンドロメダの艦橋に甲板をつけたり、人が乗れないパワードスーツを出したり、大昔のSTGに出てきそうなコスモタイガー1を出したり、既存の艦艇を変な模様だらけにしたり、ガミラス臣民の壁も彼の仕事でしたね。そしてタコのような都市帝国とコウモリのような破壊の方舟。

 

一部をいじっただけなのにアンドロメダを私物化したり、本編と矛盾する設定を副監督の肩書でSNSで発表したこともありました。ガンダムでも似たようなことをしており、ほとんどは妄想やデマでした。が、ヤマトでは副監督でしたからね。ヤマトの製作委員会が彼の悪行を放置しているように見えたのも良くなかった。

 

茶店で塗料を使ったり、ファミレスで接着剤を使ったこともありましたね。前者はヤマトの副監督という肩書がついていたからか、ネットニュースでも話題になりました。

 

人格面での問題は(ネタが多すぎるので)ひとまず置いておくとして、2202での彼の仕事から伺える欠点としてまず挙げられるのは、感性の古さでしょう。

 

今の御時世で、リアリティーにこだわっていた2199の続編で、

  • 発射口の高さが艦載機の全高より低い
  • 空母として構造がおかしい(艦載機の格納やメンテ関連で)
  • パワードスーツなのに人が乗れない、しかもヤマト艦内のスケールがおかしくなっている
  • サイズが巨大化しているのにデザインがそのままな戦闘空母
  • 生物のように大きさがまばらな巨大戦艦
  • 改修後のヤマトが主砲の旋回ができない(上部の構造物が邪魔するため)

これじゃダメでしょう。「運用を考慮できていないこと」が共通しています。見栄えが最優先で、プラモを作る感覚で架空とはいえ兵器をデザインしているわけです。

 

作品の世界観に合わせられないことも重大な欠点として挙げられます。

  • 急に敵味方関係なく、共有の変な模様だらけになる
  • ガトランティスの既存デザインとまったく合わないニードルスレイブとイーター
  • ヤマトに格納できない大きさのコスモタイガー1
  • 土星より巨大な都市帝国
  • ガミラスが唐突に地球製の兵器を使う

まさか、コスモタイガー2の出番が、コスモタイガー1とロボットに奪われるとは思っていませんでした。初代ガンダムに例えるなら、ガンキャノンガンタンクイデオンの敵メカに出番を奪われるようなものです。

 

デザインの良し悪しではなく、作品の世界観を壊すモノが画面を占領するのは良くない、ということなので、それはご理解ください。

 

ところで、副監督の仕事って何なのでしょうか? メカデザインなら2199から続投した方々に任せればよかったのに。現場ではそれぞれの役割と責任範囲は定義されなかったのでしょうか。

 

個人的には、小林誠氏だけが悪いのではなく、監督や脚本家も同罪。一番悪いのは西崎氏だと考えているので、仮に小林誠氏を排除したところで、劇的に改善されるはずはないと思ってます。デザイン面での負の要素がなくなるのは非常に大きいですが。

 

というわけで、小林誠氏が不参加となるならば、総集編で彼の負の遺産がどれだけ排除されるのかに注目していました。完全に排除するには、少なからぬ部分を作り直すことになることになりますから、期待はしていませんでした。

 

総集編の感想を書く前に長々と書いてしまったので、感想は後編に書きます。

 

ほなほな。

 

宇宙戦艦ヤマト2199の続編について素人があれこれ考えてみた

今日は・・・投稿する頃には12日になってますが、3ヶ月くらい前に申し込んだマイナンバーカードを受け取りに辺鄙な場所にある役所に行くため、休みを取りました。無駄に豪華な役所なんですけど、都内なのに電車で行けないという。(笑)

 

マイナンバーカードの受け取り自体はあっさりと終わって、タクシーで上野に行き、「「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択」と「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」をハシゴしてきました。

 

それぞれこのブログでレビューをする予定ではありますが、今回は、自分なら宇宙戦艦ヤマト2199の続編をどうするかについて書いてみようと思います。

 

ちなみに私は仕事でグローバルブランドのキャッチコピーを考えたりしたことはありますが、物語を考えたり書いたりしたことは一切ございません。

 

コスモリバースでどう地球が復活したかを描く

旧作ではコスモクリーナーという放射能除去装置が出てきましたが、2199では死んだ人間を蘇らせるコスモリバースが出てきました。完全に別物です。

 

2202では青い星に戻ったものの、ところどころ遊星爆弾の跡が残っていたり、全人口の7割は失われたまま、チート装置となる次元断層なんてものができていました。

 

もし私がアイデアを出せと言われたら、古代守がコスモリバースを発動させた時点で森雪以外のクルーも復活させます。(遺体が艦内にあるクルーのみ)

 

沖田艦長の魂で地球を復活させるとき、地球の外見だけでなくガミラスとの戦争で亡くなり、遺体が地球にある人々を復活させます。そうすることで地球で暮らす人々の間で意識のズレを生み出せます。その意識のズレは復興の方向性のズレを生むわけです。

 

復興が進む中でヤマトクルーがどう扱われ、どう生きたかを描きつつ、蘇った人々が政権や軍の主要なポジションに収まったり、多数派となることで、ヤマトクルーが一般民衆からは慕われるものの軍の内部では疎まれ、軍拡に突き進む、とした方が自然だと考えます。

 

そもそも、地球はどのように統治されているのかを描くのも大事ですね。日本人しか出てこないのは不自然です。

 

ガトランティスの設定は2199を踏襲。都市帝国も旧作を踏襲。

2202でガトランティスは蛮族からクローン化が可能な人造兵士に変わりました。使っている兵器も製造や建造するのではなく、滅びの方舟の中で生まれて育つという設定になり、大きさもまばらという滅茶苦茶な設定になっていました。(操艦とかどうするんだと)

 

テレザートに出てきた地上戦艦は自動操縦だったりして、地球側も自動操縦になり、登場人物が犠牲者が云々と言ってもピンとこない状況に。この他にも、蘇生体やら、何万光年離れていても意識がつながるとか、はちゃめちゃな設定になってしまい、もはや大惨事になってました。

 

ここは、2199の設定を踏襲するのが良いでしょう。都市帝国も土星より巨大で惑星を抱え込んだ(そうすることで何のメリットがあるのか不明)タコみたいなものではなく、旧作を踏襲したものにするのがベスト。普通に考えて、土星より巨大な方舟にヤマトがぶつかってもたいしてダメージを与えられませんよ。

 

滅びの方舟をガトランティスが手に入れたことが戦いのきっかけになった、でもいいのでは。「星巡る方舟」でもガトランティスシャンブロウを探し求めていましたし。最初から滅びの方舟を持っていたのに、ガミラスと小競り合いをしていたというのは説得力がなくなります。

 

当然、小林誠氏がデザインしたものは一切出しません。

 

テレザートとテレサの設定をどうするか

2202のテレザートとテレサはよくわからんことになってました。序盤で殺された僧侶みたいなおっさん達は何だったのやら。素性はもちろん、何をして暮らしていたのかとかが感じられないんですよね。生活感が欠如しているというか。それは2202のガトランティスや流浪のガミラス軍にも言えます。補給とか飲み食いとかどうしてるんだと。

 

テレザート=都市帝国=滅びの方舟、テレサシャンブロウのレーレライみたいなポジションが良いかなと。高次元の存在とかはチート過ぎるんで、ちょっとチートな超能力者くらいで良いと思います。滅びの方舟がガトランティスの手に渡った時にテレサがメッセージを宇宙に送信、それをヤマトのクルーが受信して助けに行く~で。

 

ガミラス本星が滅ぶ設定はなし

唐突に星の寿命が~とか、特定の条件でしかガミラス人は生きられない~とかはなし。遠征してる連中や他の惑星にいる連中はどうなるんだよって話になりますからね。

 

旧作を踏襲して狂った独裁者風に描かれたデスラーが改心するイベントはあった方が良いですね。てか、2202のガトランティスは科学奴隷以外は皆殺しにするのにデスラーを助けたのは謎すぎます。「星巡る方舟」のガトランティスが駒としてデスラーを使うというのならまだ納得できます。

 

キーマンは出さない。 桂木透子は設定を変える。

私、キーマン大嫌いなんですよ。ヤマトクルーがモブになった原因ですし。既に2199で良いキャラクターは出ているのでキーマンはボツ。代わりに、ヤマトに負けたデスラーがヤマトに乗り込んで古代と友人関係を結んだり、ガミラス内で復権するきっかけを作った方がスムーズに後につながります。

 

桂木透子はサーベラーのクローンではなく、ガトランティスの属国になった惑星の住民が地球人そっくりだったことにして、工作員として結果的にヤマトに乗り込んだ~とかで良いでしょう。2199でメルダが地球とガミラスとの関係が変わるきっかけを生み出したように、桂木が地球とガトランティスとの関係が変わる、理解が深まるきっかけを生む存在にした方が、2202の意味不明な設定よりは説得力が高まるはずです。

 

結局、2202ではサーベラーのクローンを作ってヤマトに第11番惑星に送り込んだ理由は説明されなかった気がします。

 

2199でガミラスを滅ぼさなかったことで、地球艦隊の増量は防げる。

2202では乗る人もいないのに軍艦ばかり大量に増量していました。発射口が艦載機の全高より低い空母型アンドロメダとか、意味不明でした。乗組員とか搭乗員はどうするんだよって話。あと、銀河のクルーとか各アンドロメダの艦長とか、2199で何してたんだと。

 

なので、地球が建造する艦艇の量は控えめにして、足りない部分はガミラスの艦艇で補えばOK。アンドロメダは空母型はなしにして、戦艦型で3隻くらいあってもいいでしょう。コスモリバースで死んだ地球人が復活したことにすれば、乗組員の問題も解決します。

 

ガミラスを絡めることで、デスラー復権への道筋もできます。

 

波動砲封印はどうするか

「艦長の口約束だった」はしょうもないのでボツ。

 

序盤は封印したままにして、方舟を手にしたガトランティスによってガミラス本星とイスカンダルが危機に。そこでヤマトが登場、スターシャとやりとりをしてイスカンダル波動砲を再装備~でいいかと。イスカンダルの技術を使うことで波動砲がパワーアップってことにすれば、アンドロメダや主力戦艦の波動砲と差別化ができます。

 

銀河は出さない

デザインが世界観と合わないし、ダサいし、扱いに困るので抹消。

 

まとめると、

  • ガミラスとガトランティスの小競り合いは続いている。
  • コスモリバースで地球だけでなく失われた人口の大半も復活。
  • 復活した人々が多数派となることで復興の道筋がヤマトクルーとズレる。
  • ガミラスとは安保条約ではなく同盟を結ぶ。
  • 亜空間ゲートは復活させる。(別の場所でOK)
  • 弱体化したガミラスを助けることも大義名分にして軍拡に突き進む。
    ガミラスからの技術協力とヤマトのデータで波動砲艦隊が設立)
  • テレザート=滅びの方舟(名前を変えても可)
  • テレサは方舟を守る住民のリーダーでちょっとチートな超能力者
  • ガトランティスが方舟を占拠したことで、ガミラスが圧倒的不利に。
  • テレサのメッセージをスターシャかユリーシャが受信して、ヤマトが助けに。
    (軍人が反乱を起こすのはなし)
  • 波動砲は序盤は封印したままとし、イスカンダルで合意を得て再装備&パワーアップ。
  • サレザー恒星系内でデスラーとヤマトが戦闘。デスラーの進言で方舟が地球に進路を向ける。
    (2199設定なので人類を滅ぼすことがガトランティスの目的ではない)
  • デスラーはヤマトとの何度目かの戦闘で負けてヤマトの臨時クルーに。
    (キーマンみたいな感じ)
  • 土星沖でガトランティスと地球艦隊が戦闘、壊滅しそうになったらヤマトがガミラス艦隊と登場。(土方艦長は死なせない)
  • ヤマトが単独で方舟に乗り込んでテレサを解放、方舟の主導権を取り戻す。
  • 方舟から超巨大戦艦で脱出したズォーダーと戦って決着。

この程度にしておけば、後続の敵戦力のインフレ化も抑えられて良いのではないでしょうか。空間騎兵隊の出番は変なロボを出さなくても作れるはず。地球滅亡の危機にウジウジする古代もなし。

 

個人的には、旧作を倣って白色彗星や旧作の敵を出す必要はないかな?と思ってます。もし白色彗星をどうしても出さなきゃならないならこうするだろうと素人が考えたしょうもない案だと思ってご笑納ください。

 

2205にはほんの少しだけ期待してます。ほんの少しだけ。

 

ほなほな。

マウスコンピュータ DAIV 5D-R7

・・・というわけ?で、またまたラップトップを買ってしまいました。

 

ゲーミングノートか17インチ液晶のラップトップで良さげなものはないかな~と思って、いろいろと物色していたんです。

 

候補と結果?は下記の通り。

  • ASUS:最近買ったばかりだし、サポートに不安があるからパス。
  • LG:ちょっと割高な気がするからパス。
  • DELL:当たりを引いたことがないからパス。
  • HP:デザインが好きじゃないからパス。
  • MSI:興味あり。
  • Gigabyte:興味あり。
  • Tsukumo:前に買ったばかりだから、やや躊躇。
  • マウス:CMは好きじゃないけど、ちょっと興味あり。

そして、秋葉原を徘徊した結果、何故かマウスのDAIV 5D-R7を買いました。公式ショップで買いました。

 

実物を見て、一番そそられたのはGigabyteの製品でした。とにかく液晶が美しいんですよ。モニターが4Kなのも物欲をそそりますし、スペックも文句なし。ただ、ヨドバシにはお目当ての製品の在庫がない感じだったのと、歩き疲れたので妥協してしまいました。いきなりTsukumoかArkに行っていたら、GigabyteのAERO 15 OLEDを買っていたと思います。

 

ちなみに、マウスにしたのは大好きなAMDRyzen 7、それもデスクトップ用を搭載しているという変態っぷりに惹かれたからです。

 

天板。地味。

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他社製品を検討する上で気になったACアダプタは割と小さめです。それなりに熱くなります。バッテリー駆動だと1.5時間しか使えないらしく、アダプタは必須です。

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背面には右から電源、Mini DisplayPort、HDMI、USB Type-C。

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ポート類の両脇には排気口があります。

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左側側面にはMicro-SD、USB 3.0が2つ、LANポートがついてます。

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奥にはセキュリティスロットがあります。

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右側の側面には右からUSB 2.0、マイク端子、ヘッドフォン出力/ヘッドセットがついてます。また、こちらにだけ横に排気口があります。

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全面にはLEDが。意味はいまいちよくわかりません。たぶん一番右がストレージのアクセスランプで、左の2つは電源を入れると点灯します。飛行機マークは・・・何なのやら。

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裏面。シリアルはモザイクをかけました。上半分はほぼ排気口になってます。

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バッテリーはなんとネジで固定するタイプでした。ネジは取説と一緒に入っていて、探すのに少し時間がかかりました。バッテリーと一緒に入っているものだと思っていたので。たぶん、この仕様は嫌がる人の方が多いでしょうけど、頻繁に取り外すものでもないので問題はないでしょう。

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モニターを開いたところ。デザイン的にはいたって普通というか、地味というか。

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キーボードの文字の視認性は非常に良いです。また、ユーティリティでLEDの色が変えられます。ただし、キーごとに色を変えることはできません。

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テンキーは配置が独特で、慣れるまで時間がかかりそうです。また、十字キーも小さくてちょっと使いづらいと感じました。

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タッチパッド。左上の四角いのは指紋認証センサーです。タッチパッド自体はややいまいちな使い心地でした。指紋認証の反応はかなり良いです。

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良いところ

  • 性能はかなり良い。動画編集がかなり快適になりました。
  • 液晶が割ときれい。
  • キーボードのタッチ感が割と良い。

いまいちなところ

  • 負荷をかけるとFANがかなりやかましい。
  • 皮脂の汚れがかなり目立つ。
  • タッチパッドの使い心地がいまいち。

初期状態でメモリは16GBですが、増設した方が良いです。自力でやると保証の対象外となるので、サポートセンターに依頼を出しましょう。私は来月あたりにでも64GBにするつもりです。

 

ストレージはM.2のSSDが2つつけられますが、購入時に2つ目のSSDの搭載はできないようです。2.5インチベイには1TBか2TBのHDDが付けられます。もう少し選択肢の幅があるといいでしょう。我が家の場合はNASがあるので、いじるとしたらCドライブ用のSSDを512GBから1TBに交換するくらいかな。

 

今回、マウスの公式ショップで初めて声をかけられました。今までは何故か声をかけられなかったんですよね。応対は普通。ただし、商品を音がするくらい倒しても何も言わなかったのはマイナス。思わず他の店員さんと顔を見合わせました。(笑) 中に緩衝材があるとはいえ、ちょっと嫌でした。

 

不満はいくつかあれど、20万未満でこれだけの性能のラップトップを手に入れられるのは魅力です。後は不具合や初期不良がなければ・・・

 

しばらくは、どれかが使えなくなるか、よほど変態なのが発売されるか、我を忘れるような仕様のMacbookが発売されるまではラップトップに関しては買わないつもりです。

 

ほなほな。

 

 

iPad Pro(2021) 11inc + Magic Keyboard

漫画家の三浦建太朗さんが亡くなられました。代表作の「ベルセルク」は連載が始まった頃から読み始めて、確か1990年くらいだったと思います。あれから31年、最近は連載のペースが遅くなって、忘れた頃に連載されたり、単行本が発売されていましたが、それでも、それでも、とても大好きな作品でした。

 

あまり自分のことは書きたくないんですが、アトピー性皮膚炎やその他諸々の病気や怪我、医療ミスで片目を失明寸前になったり、それが原因でイジメを受けたり、辛い思いや悲しい思いは散々してきました。

 

他人を見返すのではなく、自分自身の価値を証明したくて、今まで必死に働いて、生きてきたんだと思います。「ベルセルク」は、主人公のガッツは確かに支えになってきました。

 

作品は未完になりましたが、私は死ぬまで「もがく者」でいようと思います。

 

三浦建太郎さんのご冥福をお祈りします。ありがとうございました。

 

さてさて、今回はやっぱり買ってしまった新型iPad ProとMagic Keyboardについて書いてみます。

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既に11インチのiPad Proと古い方のiPad Airを持っているので、今回はパスしようと思っていたんですよね。ヨドバシで予約しようとしたら、いつ入荷するかわからない、予約してもいつ発送されるかわからない、とのことだったので。

 

だがしかしで、発売日?の5/21の朝、ヨドバシのサイトを見てみたら、11インチは「在庫あり」になってるじゃありませんか。12.9インチは在庫なしでしたが、持ち歩くには大きすぎる気がしたので問題なし。

 

というわけで、11インチのiPad ProのシルバーとMagic Keyboardのホワイトを買いました。iPad Proは256GBのモデルを買いました。

 

Magic Keyboardの外観。

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Smart Keyboard Folioとの違いはキーボードにバックライトがついていること、タッチパッドがついていること、あとMagic Keyboardは開いたときにiPadが浮いた形で固定されます。そのせいか、割と重いです。また、開きづらいのと、開く角度が限られています。

 

iPadを装着したところ。シルバーには白いMagic Keyboardが合います。

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左側のヒンジにはUSB Type-Cポートがついていて、本体の充電ができます。

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本体と磁石でくっつく部分、本体で言うと下側に端子があります。たまに掃除したほうが良いかもしれません。

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本体の外観は今までとほとんど変わりありません。

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ボタン周りも今までと同じ。

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唯一違うのはカメラの部分ですね。

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この通り、カメラの部分が広くなってます。私の場合、カメラは使わないので恩恵にあやかることはないような・・・(・・;)

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厚みは新型のほうが薄くなった・・・と思ったら、旧型には液晶にシートを貼っていたんでした。新型にも貼らないと。

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動作の方は、明らかに新型の方が快適です。旧型も十分、快適ですが、新型はさらに快適になっています。バッテリーの持ちに関しては、これから検証ですね。今まで使っていたアプリはどれも問題なく動作しています。

 

今のところ満足度はかなり高い新型iPad Proではありますが、動作するiPadを持っている方には勧めません。Magic Keyboardについては、値段が許せるならお勧めできます。よりラップトップに近い操作性になりますし、かっこいいです。

 

旧型のiPad Proと比べるとそれほど劇的に早くなったわけでもなく、安いものでもないので。今持っているiPadを大事に使いましょう。って、私が言っても説得力はまったくないでしょうけど。

 

(一応、私はiOSアプリやMacのアプリの開発者でもあるので、Appleの新製品は買える範囲でなるべく買うようにしてます。)

 

噂ではM1XだかM2?搭載のMacbook Proが発売されるんだとか。開発者視点で見ると、まだまだIntel製CPUを搭載したMacの方が使いやすいので、そのあたりが改善されなければ買わないかなぁ。

 

次回は一緒に買ったマウスコンピュータのDAIVのレビューをする予定です。

 

ほなほな。