"7 albums to know me"というハッシュタグを見つけて、けっこう面白かったのでブログの記事にもしてみます。
クラシックやジャズ、フュージョンは省いてあります。ポップスとロック縛りです。
私にとって唯一、神様的な存在であるPaul Simonの初のソロアルバムです。
Simon & Garfunkelのデビュー作が失敗に終わり、Tom Willsonの手でBob Dylanの”Like a Rolling Stone”に参加したミュージシャンの演奏が本人の同意なくオーバーダビングされた”The Sounds of Silence”が全米1位になるまでの間、イギリスで活動していたPaul Simonが出したアルバムで、S&Gの初期作品が収められています。長らく廃盤になっていて、私はラジオで流れたいくつかの曲を録音して聴いていました。
Paulの歌とギターをマイク1本で録音した本作はシンプルそのもの。そのせいか、どの曲もS&Gのアルバムのものよりパンチが効いているというか、刺さります。弾き語りのお手本みたいなアルバムです。
またまたPaul Simonのソロアルバムです。よく私は「S&Gが好きな人」みたいに言われますが、正確には「Paul Simonが好きな人」になります。
Paul Simonはジャンルがよくわからん人でアルバムごとに色が違うというか、違いすぎるというか。個人的には、S&GのどのアルバムよりもPaulのソロアルバムの方が音楽的に上質で刺激があると思ってます。中でもこのGracelandは南アフリカのミュージシャンの特異すぎる個性が際立ちつつもPaulのアルバムとして成立しているので好きです。”Still Crazy After All These Years”とかも名盤なので興味がある方は聴いていただきたいです。
日本では相変わらずS&Gの片割れ的な扱われ方をされがちですけど、一人のアーティストとして築いた地位と功績はS&Gのそれより圧倒的に勝っていると声を大にして言いたい。
生まれて初めて買ったCDがStevie Wonderの”In Square Circle”で、私が大好きなEarl Klughが参加した”Overjoyed”は初めて聴いた日から30年以上経ってもベストソングの一つだったりします。・・・が、アルバムとして一番好きなのは何といってもこの”Talking Book”でしょう。
勝手な妄想ではありますが、12歳でデビューした彼がアーティストとして初めてやりたいことをやったのがこのアルバムかなと。とにかく完成度が高いのと、Jeff Beckをはじめとするゲスト達がこれまた良い仕事をしてます。
60年代に職業作曲家として大成功を収めていたCarole Kingが30代になってから出したアルバム・・・というか、説明する必要はないでしょう。ポピュラー音楽というジャンル内における最高峰と言っても過言ではない・・・はず。
よくもまあ一枚のアルバムにここまで完成度の高い曲を集められたなと。正直、歌声はぜんぜん好みではないのに、何度聴いても素晴らしいと感じるのはとんでもないことだと思います。はい。
テクノを除けば何でも聴く私が、嫌いとはいかないまでも苦手なのがブルースだったりします。セッションとかで演奏していても飽きるんですよね。苦手意識の原因を考えてみると、たぶんCINDERELLAが”Long Cold Winter”を出したあたりから周りがブルースブルース言い始めたことにあると思われます。
Stonesの原点はブルースにあるわけで、苦手な部類に属するはずが、このアルバムはすごく好きです。アコースティックギターが主体で、ギターという楽器の魅力が凝縮されたような演奏が詰まった宝箱みたいなアルバムです。中学時代にこれを聴いてオープンチューニングとスライドギターに目覚めました。
これまた超有名なアルバムですね。とてつもなく完成度が高いです。”Vienna”と”She's Always a Woman” が特に好きです。
Billyのすべてのアルバムを聴いた上で、このアルバムが一番彼の魅力が表れているのかなと感じてこれを取り上げました。Paul Simonより取っつきやすいというか、聴きやすいというか。
Led Zeppelinは計測不可能なくらい聴いてきましたし、ベースやギター、マンドリンで彼らの曲を演奏してきました。 好きか?と聞かれると・・・ちょっと微妙かも。
彼らのスタジオ・アルバムは大好きです。ライブ盤は・・・聴くのが辛い。ギターが1本だから厚みがないんですよ。”Achilles Last Stand ”なんかではそれが顕著に感じられます。
このアルバムは前作から始まったアコースティック路線と従来の路線がバランスよく混じっていて非常に良いです。Jimmy Pageは特にスタジオワークが素晴らしく、”Rock and Roll”のギターのトーンとかたまらんです。
8.Axis: Bold As Love / The Jimi Hendrix Experience
Jimi Hendrixは説明する必要がないアーティストのTop3に入るでしょう。ライブでの演奏を録画したものを見てぶっ飛んで、スタジオアルバムでさらにぶっ飛びました。どちらも違うベクトルで凄まじい。ギターを燃やしたり歯で弾いたりといったことはどうでもいいことです。
完成度や衝撃度では最初のアルバムも同じくらいのレベルにあります。このアルバムを選んだのは”Little Wing”と”Bold as Love” が入っているからです。
しかし、60年代はとんでもないアーティストがたくさんいたんですね。当時をリアルタイムで過ごしていた方がうらやましいです。
バンド自体は好きではありません。正直、バンドと呼んでいいのか?と思います。メンバーをすぐ解雇しますからね。
このアルバムはJohn Sykes抜きでは語れないでしょう。彼がいたからモダンハードロックの神髄と言えるこのアルバムが生まれ、大ヒットしたのに・・・レコーディング終了後に解雇。
SykesはThin Lizzy時代はあまり作曲面で貢献していませんでしたが、後のBlue Murderで発揮される作曲センスをこのアルバムで十二分に発揮しています。
Black Sabbathを解雇されたOzzyがソロとして成功した理由はRandy Rhoadsの存在があってこそ。Randy Rhoadsがライブでも凄かったことがわかるのがこのアルバムです。
ドラムのカウントを無視して始まる”I don’t know”の出だしからテンションが爆上げです。特に素晴らしいのはギターソロです。だいたい巷のギターソロってつまらないんですよ。音楽として聴くに値しないというか。その点、Randyが弾くソロはどれもが曲の一部になっていて、聴きごたえがあります。
スタジオ版よりライブの方が素晴らしいと感じる演奏が多いのは、私が聴いてきた中ではRandyとJimiのみです。間違いなく、早逝しなくても伝説のギタリストになったはず。
11.Black Rose: A Rock Legend / Thin Lizzy
アイルランドの雄、Thin Lizzyの代表作です。アルバムとしては”Jailbreak”も同じくらい素晴らしいです。このアルバムを選んだのは”Roisin Dubh (Black Rose) A Rock Legend”と”Sarah”が素晴らしすぎるから。(ほかの曲も良い)
”Black Rose”のギターソロも音楽的で聴いていて飽きません。”Sarah”もアコースティックギターとエレクトリックギターが上手く使われていて、編曲の巧みさが光ります。
まぁ、Gary Mooreの才能が加わったことでこの名作が生まれたんでしょうね。彼のソロはあまり好きではないのに不思議です。(一応アルバムは揃えてます)
以上、11 albums to know meでした。邦楽編とかクラシック編もそのうち書くかもしれません。・・・邦楽はほとんど聴かないから難しいかな。
ほなほな。