人前で演奏するとよく「Simon & Garfunkelが好きなんですね」と言われます。それは外れてはいないものの正解でもありません。
正解は「Paul Simonが大好き」です。
日本だと何故か未だにPaul SimonはSimon & Garfunkelの~と言われ、異常に過小評価されてます。S&Gが活動したのは1964年~1970年の6年間、ソロの方が圧倒的に長く、実績も残してるんですがね。。。 有名なバンドの元メンバーで、ソロでも過去の栄光に頼らず大成功した稀有な例だと思います。はい。
さて、今回のネタは私が35年間尊敬してやまないPaul Simonのソロアルバムです。ツアーも引退したので発売されてたの知らなかったよ。。。^^;
ちなみに、Paulが今まで出してきたソロアルバムはこんな感じ。
- The Paul Simon Songbook (1965年)
- Paul Simon (1972年)
- There Goes Rhymin' Simon (1973年)
- Still Crazy After All These Years (1975年)
- One-Trick Pony (1980年)
- Hearts and Bones (1983年)
- Graceland (1986年)
- The Rhythm of the Saints (1990年)
- Songs from The Capeman (1997年)
- You're the One (2000年)
- Surprise (2006年)
- So Beautiful or So What (2011年)
- Stranger to Stranger (2016年)
- In the Blue Light (2018年)
作品の質以外の問題で低迷した時期はあるものの、So Beautiful or So Whatはビルボード・アルバムチャートで4位、Stranger to Strangerはビルボード・アルバムチャートで3位、全英アルバムチャートでは1位を獲ってます。Gracelandは2年連続でグラミー賞を受賞しています。
何より凄いのは、アルバムを出す度に新境地を切り開くこと。古いファンは置き去りにされます。(笑) だから日本での評価が低いのかも。
In The Blue Lightは、ジャズ系アーティストを揃えたセルフカバー集です。
- One Man’s Ceiling Is Another Man’s Floor (There Goes Rhymin' Simon)
- Love (You're the One)
- Can’t Run But (The Rhythm of the Saints)
- How the Heart Approaches What It Yearns (One-Trick Pony)
- Pigs, Sheep and Wolves (You're the One)
- René and Georgette Magritte With Their Dog After the War (Hearts and Bones)
- The Teacher (You're the One)
- Darling Lorraine (You're the One)
- Some Folks’ Lives Roll Easy (Still Crazy After All These Years)
- Question for the Angels (So Beautiful or So What)
割と最近のアルバムから取り上げた曲が多いですね。You're the One以降はあまり聴いていなかったので「こんな曲あったっけ?」と思ったのは内緒。
最初聴いて感じたのは、「渋い」というのと「単純なジャズアルバムではない」ということ。ジャズの要素は強いけれど、今まで取り入れてきた数多の音楽のエッセンスが随所に感じられます。あと、声が年齢を感じさせない。彼と同世代のアーティストは声が変わったり出なかったりで痛々しさを感じさせるのに、Paulは衰えを感じさせません。
本人が地味と認める曲なので、いわゆる”ヒットする曲”ではなく、何というか、気楽に”音楽”を楽しむアルバムだと思います。
彼の場合、金儲けとかには一切興味がなく、必要もないでしょうから、このまま好きなことをしてほしいですね。できれば、Bob DylanやStingとのツアーのライブアルバムは発売してほしいです。特にStingとのツアーはYouTubeで観る限り素晴らしい内容だったのでぜひ。
Paul Simon信者として、ブログで布教活動でもしてみますかね。
ほなほな。