今、公開されている「グリッドマンユニバース」を楽しむにはSSSS.DYNAZENONを観たほうがいいと言われたのと、SSSS.GRIDMANが面白すぎたのでぶっ通しで観てみました。
グリッドマンユニバースはこちら
SSSS.DYNAZENONはこちら
私の周りではGRIDMANは観たけどDYNAZENONは観たことがないという人が何人かいて、一話を観て納得しました。マクロスの続編であるマクロスIIの評価が低いのと似たようなパターンかなと。
一般的に「続編」に求められるのは前作のキャラクターの再登場で、マクロスIIは一条輝もリン・ミンメイも登場せず、主要スタッフも参加せずでけっこう叩かれていました。私はけっこう好きなんですけどね。マクロス7より面白いと思ってます。
さてさて、
DYNAZENONは前作とは異なる世界で、怪獣は種こそ前作と同じものの、何者かにばらまかれたものが何かしらのきっかけで怪獣になり、主人公のガウマと同じく5000年前に死んだはずの怪獣優生思想の4人に操られて街を破壊します。それと戦うのがたまたまその場に居合わせた主人公達と副葬品から召喚されたダイナゼノンというわけですね。
ストーリーは王道
姉の死の真相を知りたいヒロインの夢芽の成長と蓬との恋模様にけっこう尺が割かれている・・・というか、そっちが主になっている印象を受けました。なのでGRIDMANよりストーリーがシンプルでとっつきやすいと思います。一方で、前作と違って世界がリセットされるわけでもないのに、街が破壊されたことによる日常の変化みたいなのが感じられにくいというか、悲壮感みたいなのが感じられにくいとも思いました。
敵は前作よりいまいちかも
主役を食うくらいキャラクターが濃かった前作のアカネやアレクシスと比べると、今回の敵はやや薄いと感じました。太もも担当のムジナはけっこう好きですけど、全体的に怪獣を使って人類を滅ぼそうとする目的と、その目的を抱く理由みたいなものがわかりづらくて残念でした。
主役側は前作より魅力的
観る前に公式サイトを見たときはガウマのデザインに抵抗感を感じました。が、今では好きです。あとはヒロインの夢芽ですね。一話と最終話では印象がガラリと変わります。個人的には暦の印象が薄いです。もう少し尺を割いても良かったのかなと思います。
前作と異なり、ヒロイン達もダイナゼノンに乗り込んで戦うのはよくあるパターンですが、ちせが六花や内海のポジションで疎外感を感じる描写が生まれたので良かったのかなと思います。
前作のあの人が登場してから面白くなる
前作に出てきたアンチ君と二代目が成長した姿で登場したのには驚きました。ダイナゼノンの世界が現実世界なのか、前作と同じように創られた世界なのか途中までわからなかったのが、グリッドナイトの登場でパラレルワールドみたいなものなのかな?と感じました。前作の最後で、グリッドマンのフィクサービームが宇宙まで創造していたのでそこで5000年以上の歴史を持つ世界が生まれたのかもしれません。
グリッドナイトが登場したことで、ダイナゼノンかダイナレックスで戦う以外の選択肢が増えて、見応えが増しています。ついついグッスマオンラインでグリッドナイトとゴルドバーンのセットとダイナゼノンを注文してしまいました。(笑)
続編というよりは同じベースから生まれた別の料理
GRIDMANの続きや類似品を求める人には合わないでしょう。GRIDMANの世界や可能性を拡げるという意味で、とても良い作品だと思いました。特定のキャラクターに依存しすぎると、宇宙戦艦ヤマトや聖闘士星矢みたいになってしまいますからね。それだと金太郎飴みたいな作品しか生まれなくなります。
採点するなら10点満点で9.5点ってところですかね。
前作同様、円盤を買う価値は十分にあります。
ほなほな。